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次の山頂は西丹沢の奥盟主、大室山です。
ここも雲の中で展望無し。
でも、無人で霧氷に囲まれて幻想的です。
写真だと深い霧が写らないのかも…。
人の気配が一切無いブナ林。
真っ白な頂上辺りをウロウロと散策しました。
彷徨という言葉が似合う。
ここは昔は大群山(オオムレやま)と呼ばれていました。
丹沢の山名は変更や変化が激しいので、なかなか興味深い。
塔ノ岳は塔ヶ岳。
犬越路は大越路(武田信玄を先導?したのは犬ではなくイノシシが有力。
イノシシが先導する訳がなく獣道だったんだと思う。
険しい所を道志ではイノという)
丹沢のタンはタニという古代朝鮮語由来とされていますが・・・。
その説も眉唾もの。
もう、今の時代にそんなの気にする人もいないですが。
何となく登っている山の由来とか調べると、深みが出て楽しいです。
さあ。
まだ先はあるので、再び歩き始めます。
ここから少し下り気味なので、周りを楽しみつつ迅速に。
またまた雲の下に出てきたので、明るくなってきた。
こんな霞は良く記憶の中のイメージ再現でありそう。
どちらの道を行こうか。
結局合流するけど・・・。
菌類に侵された木々の中で休憩。
これも近い内に倒れる。
歩き始めて長いので、休憩と水分補給はこまめに。
道志方面は雲の下です。
明るい晴れに見える。
この近くに、昨年の夏に女の子が行方不明になった椿荘キャンプ場があります。
居なくなった女の子の安否も心配ですが、キャンプ場の風評、そしてその後の台風も重ねて心配でした・・。
あそこはとても良いキャンプ場です。
キャンプ場へはあの黄緑色の橋を渡ります。
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さて、日が傾いてきて、雲の合間から太陽が出てきました。
これまた素晴らしい瞬間。
天使の梯子が山麓にすうっと伸びている。
この時間になると、山の上に付いていた霧氷もすっかり無くなっています。
先程までの白い世界が夢のよう。。
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非常に行き届いた登山道なので、歩きやすいです。
たまにこうして補修されています。
さあ、もう一息。
・・って到着しました。
加入道山です。
ここは山体の大きな大室山の肩に当たる部分。
元々名無しの凸部でしたが、後年名前が付いたのです。
檜洞丸の下りで一人追い抜いた以外、結局一人も会わなかった。
ずっと鼻歌を歌いながら、独り言を言いながら。
ここには避難小屋があります。
夕日を見ていたら、ちょうど富士山の頭に沈みそう。
沈むのもダイヤモンド富士と言うのか。
あっ・・・太陽の位置が少しズレているのか。
ダイナマイト富士だな。
1日の終りに素晴らしい日没。
富士山は見えないと思っていたので、僥倖そのもの。
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日没と同時に気温が下がってきた。
ささ、避難しないと(笑
続きます!