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Sauntering  古錆日記・気に入った物、コトをつらつらと。

カガノタビ その9 ラスト

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お腹いっぱいの中、そろそろ帰る時間が迫っています。
近江市場からすぐの所、ずっと行ってみたいお店がありました。


そう、加賀と言えば…。


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釣りです。





加賀藩が推奨していたのは有名ですね。
行きたかった場所はそんな伝統的釣り具を扱う、目細八郎兵衛商店です。




ここでは釣りは武士の嗜み、いや、必須と言っても良いほどのものだったようです。
ここだけを見ると、非常に羨ましい。
我がご先祖もここら辺で精を出していたと思うと胸が熱い。

まあ、釣りが苦手な武士には責め苦でしょうが…。




「嫌っっ!魚さわれないっ!」




なんて武士も居たでしょう…。





それは置いといて…。


食料調達としてはもちろん、足腰の鍛錬、自然の機知を読む力、
創意工夫や集中力が必要とされるからだと思います。
釣りの戦略は、軍事にも役立つだろうと考えられていたそうです。

そして当時の書物は中国から来ているので、呂尚こと太公望の逸話は
インテリゲンチャの心を刺激したに違いない。
毛針で釣りなんて、当時は特権階級の人が興じたのかも。

加賀の道具は、控えめでありながらも華美な武士の匂いがする。




フライフィッシングやルアーの釣りも貴族の嗜みだったという事は
日本の洋式釣り黎明期、中禅寺湖界隈で繰り広げられた倶楽部活動などを見ても
何となく予想出来ます。



…まあ、暴力的に結論を言いますと、釣りする人はいい奴だ、という事です(??)


結論が出た所でお店に戻ります。



この商店はとても古く、目の前の通りの名前が目細通りという
名前まで付いています。超老舗ですね。


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店内は建て替えしたばかりだと思うほど綺麗。
でも古い店舗にあった物を生かしています。



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ここで有名なのは、鮎毛針。
数百種類と言われる種類があります。
自分も少し持っているので、今後機会があったら紹介します。



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毛針を巻くのは女性の仕事らしいです。
家庭内手工業の位置付け、と店主は仰ってました。
そして、今巻いている方も若い女性。


毛鉤巻きの技術をブローチなどに転用していて
愛用者が多いというのをここに来て初めて知りました。
技術はちゃんと受け継がれています。


今回、縫い針を何本か求めお店を後にしました。
毛鉤はたくさんあるので・・・(笑



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いよいよ駅に向かって歩きます。




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ここから地下に潜るとゆるキャラ選手権のような催しが・・。
来週は百万石祭り。
混雑はとんでもないことになるんだろうな。



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あ!



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ミニチュアが・・・。
これは分かりやすい。
この旅で何度も見たので、今ではすっかり目に馴染んでいます。
愛着か。



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色々お土産も駅前で求められます。
ここの充実は凄い。人も凄い。

親しい人へ幾つか。




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明日の朝ごはんのパンも忘れずに。




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北陸新幹線の顔を見ていないことに気づき一枚だけ。
カモノハシらしいが、もっとシュッとしていてかっちょいい。




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後は乗るだけで家に帰れます。
新幹線とはちょっとした旅には便利なものよ・・・。



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局所的で無計画な金沢旅でしたが、しみじみと楽しかったなぁ。
過去と今が見事に融合していて誇りにしている事を感じました。
いろいろ見たい所もこうして増えていきます。

また嫌なことが一つも無かったな。


うーん、また来よう。









おしまい。




Commented by renchiyan4 at 2019-06-28 05:18
おはようございます
ありがとうございました 違う視点で見る金沢楽しかったです 私も
一応kkaiさん「カガノタビ」の後追い記事明日で終わりです 金沢編
は以前撮ったモノを上げてしまいました 今度撮りに行くときはもう少し
詳しく撮ってみたくなりました 特に兼六園と金沢城 「カガノタビ」
第二章今から楽しみにしています
Commented by suzu-clair at 2019-06-28 17:25
素晴らしいカガノタビ、ずっと楽しませていただきました。
見どころたくさんで本当に興味深い…
私にとって金沢は、能登の旅のついでにちらっと寄っただけなので、
ぜひじっくり旅してみたいと思いました。
↓の兼六園、kkaiさんの目線だとこういう発見もあるのだと、新鮮です。
訪れるたびに新たな発見がありそうですね。
根上の松は、私も感銘を受けました。
そして、あの灯篭、そんなに倒されてたのですか…
家のそばの公園には、兼六園を模した2本脚灯篭があるのですが、
頑丈に作られているようで、倒れたという話は聞きません。
たぶん倒そうとしたら、人間のほうが池に落ちてしまいそうなので(笑)、よかった^^

余談ですが、「インテリゲンチャ」という言葉、私は最近知りました(笑)。
Commented by kkai0318 at 2019-07-01 14:20
renchiyanさん

こんにちは~。
こちらこそ特集のように取り上げて頂いて恐縮ひとしきりです・・。
ありがとうございました。

それぞれの視点で見る金沢は2度楽しめました。
そして、知らないことばかりがたくさんあるということを改めて思いました。
やはり地元の方の視点は違うということに・・。
写真を拝見させていただいて「あ!茶屋町行ってなかった!」なんて
基本的な事に気付いた次第・・。

次に行った時は少し賢くなっているかもです(笑
この度はありがとうございました!
Commented by kkai0318 at 2019-07-01 14:26
すずさん

こんにちは~。
自分も金沢市内はちらりと寄っただけのような感じです。
やはり地元の方の詳しさや視点は凄いなと思いましたよ~。
歩きたい所がたくさんあって、いろいろ後悔も持っていますが
次の旅の原動力になるでしょうね。

兼六園は庭師の人が書いた本、歴史、景色の見方なんかも
改めて調べてまた行こうと思います。
灯籠の倒された回数は凄いです(笑 ちょっと笑っちゃう位に倒されています。
やはり不安定に見えるのものは、しっかりと補強してあるんですね。
すずさんの所にもあるんですね。「徽軫灯籠」なんて絶対読めない(笑

近付けない所に配したら・・・と思ったのですが景色が変わるから無理でした(笑
それも歴史かもしれませんね~。
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by kkai0318 | 2019-06-27 14:30 | | Trackback | Comments(4)