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Sauntering  古錆日記・気に入った物、コトをつらつらと。

Dewdrop

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一つの旅が終わり、自分の元にやってきた雫です。



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下がフィレナイフ(二村善則作)
上がユーティリティナイフ(二村鉄男作)です。



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大きい物ではなく、デザインも控え目。
何も知らないと、普通のナイフに見えるかもしれません。
ですが、それが良い。



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ご本人曰く、本当に手放すのには躊躇われていた物。
この形に決まってから、最初の記念すべき一本目がこれだったのです。
カタログやHPに出していたり、愛着持っていたらしい。。

試作を重ねていた1970年代初頭に作られたそうで、かなり貴重。




良いのか…と思いつつ、しっかりと使っていきます。



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茶色いのは息子さんが作った物です。
これも貴重らしい…。
製法、仕上げは遜色ない。
親子で作り上げた結晶です。




話を聞けば聞くほど、大事にしちゃって使いにくくなる一面がありますが…(笑
作った本人達は「使ってナンボ」な人なので、やはり使い倒そうと思う次第。


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様々な出会い、歴史、人間、ストーリー、製法。
本当の意味で心が動かされた結果、ここに着いた。



これ以上の物はこの先無いだろう。
ナイフはこれで最後かな。





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こちらはピッケルの雛形、作りかけ。
敬意を込めて磨きました。




来歴を聞くと持ってていいものか戸惑うものがありますが…。

これもこの出会いの結晶として、
縁があって来たのだと考えるようになりました。









ピッケル。




小学生の頃から憧れ続けている登山ですが…。
出会いは本の中の世界でしたが、その本には燦然と輝くピッケルがあった。
あの放課後の図書室で受けた衝撃を、今なお思い出します。


あれからたくさん山に行きましたが
根っこはあの日の憧れを追い続けている気がします。
自分にとって、その憧れの象徴であるピッケルは特別な物なのです。





それにしても…。



この作りかけのピッケルが来たからというもの、
最初の頃の気持ちをしょっちゅう思い出すようになった。
毎晩触ってるからかな…。





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いかに人は変わることが出来ないか。
そして、最初に受けた衝撃や憧れや思い出を縁(よすが)に生きていくものだと
書いてて思った。




当時の自分に伝えたい。




「40歳になっても、あんま変わんねーよ」って。







おしまい。

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Commented by miyabiflower at 2019-04-13 11:17
物というのは、そこに思いがこもっているときには
ただの「物」ではなくて、その「思い」が形になっているものなのでしょうね。
そして本当に心からそれを大切にしてくれる人の手から手へと
移って行くのだと思っています。
出会いやそこにあった物語もすべてがこめられたもの、
そういうものに出会える、そういうものを持っている というのはとても素敵なことだと思っています。
・・・
10年後も20年後も 当時の自分には同じことを伝えるのでしょうね^^
Commented by pallet-sorairo at 2019-04-15 08:59
出会った本は何だったでしょう。
もしや
ガストン・レビュファが子どもたちに向けて書いた
『登山の楽しみ』ではなかったですか?
Commented by kkai0318 at 2019-04-16 00:03
miyabiflowerさん

こんばんは〜。
ホントそう思います。このナイフには二村さんの試行錯誤や人生が詰まっていると
話を聞いて思いました。実際にかなり使ったようですが
その形跡は見られず。強度があるので、そうそう欠けたりしないそうです。

自分が受け継いでも、大事に仕舞い込むのではなく
ちゃんと使って、このナイフの特性や思いを理解しようと思います。
縁が結んでくれた道具なので、使うときにいつも思い出すでしょうね。
大袈裟ですがそんな物を傍に人生を歩んでいきたいですね。

10年後、胸を張って変わって無いぜ、と言いたい!(笑
Commented by kkai0318 at 2019-04-16 00:08
pallet-sorairoさん

こんばんは〜。
ガストンレビュファじゃないんです〜。
もう、普通の登山入門の本ですよ。
えっと、青野恭平さんの岩登りがシリーズだったような。。
図書館で覚えて、自分で買い直したのが実家にあったはず…。
ピッケルの所だけ、切り取って飾ってあったので傷みも激しいかも(笑
何だかまた読んでみたくなりましたので、見てみます。
登山計画と用具、がタイトルだったかも!
Commented by P at 2020-04-28 22:49 x
そんな善市さんも遠い世界へ旅立たれました。
私も幾つかの遺品を持ちますが大事に使わせて頂きます。
Commented by kkai0318 at 2020-04-30 14:33
Pさん

!!!!
・・・そうですか。。前回お会いした時、本人も、ご家族の方もそのような口振りでしたので覚悟はしていました。。
私も持っている物と、最後にお話が出来たことを宝にして前に進もうと思います。

Pさんは親交が深かったのでしょうか。HPの掲示板は残っているので、その中にいた方でしょうか。いずれにしても訃報をお知らせいただいてありがとうございました。
Commented at 2020-05-31 00:26 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kkai0318 at 2020-06-01 19:03
鍵コメさん(13さん)

こんばんは〜。ご訪問とコメントをありがとうございます!二村さんとそんな縁があったのですね。
自分が幼少の時からそれだけの交流があったのは心から羨ましいです。その時はピッケル造りの円熟期ですよね。その時の二村さんにお会いしたり、工房に是非ともお邪魔したかった…。
心から羨ましく思います。。

私が知り合ったのは、本当に最後の時だったと今更思ってます。お話を出来ただけで幸せだったです。
画像のヘッドとナイフは、最後まで手放したくなかったと仰ってました。サンカの和包丁は身内に引き継いだと、嬉しそうに話していたのがずっと心に残ってます。


二村さんの同田貫の心意気、まさにその通りです!
お別れの最後まで、使う事のアドバイスを頂いて、本当に道具としてとことん使って欲しいのだなと感銘を受けました。ナイフは研ぎ減りしてもずっと使っていこうと決めています。

非常に嬉しいコメントをありがとうございます。
これも二村さんの引き合わせだと思いますので、色々お伺いしたいです。
年内には二村さんの元へ手を合わせに行きたいと考えています。

これからもどうぞよろしくお願いします。
Commented at 2020-06-02 22:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kkai0318 at 2020-06-08 19:52
13さん

こんばんは〜。
返事が遅くなって本当に失礼いたしました!
色々補足情報をありがとうございます。
自分が行った直ぐ後だったのですね…。
その時、再会をお話しながら、もう会えないかもと予感を抱いたのを良く覚えています。近くの公園の桜を見ながら、とっても寂しく、悲しくなりました。
次の日も心から楽しめたとは言い難く、どこか上の空でした。


5/20前後のお話ですが、hさんが羨ましいと率直に思いました。また、こうしてコメントを頂けるhさんのお人柄なので二村さんも良く分かっていたのでしょうね。門前の小僧になりたかったです。


本当に人生は縁、縁によって出来上がっていると思います。是非、自分の知らない二村さんを教えて下さい。こうして語り継ぐ人がいると泉下でも喜んでくれているものと信じています。
道具を使いながら、色濃く存在を感じるようになりました。それぞれ実用的な宝物です。

色々と断片しか分からなかったので、本当に嬉しかったです。また、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
Commented at 2020-06-10 23:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kkai0318 at 2020-06-18 14:35
13さん

こんにちは~。
度々返事が遅くなってしまいすいません!
こちらのブログに書き込んで頂いて全く問題ないですよ~。
自分もこの思いをなかなか話せる人が居なくて寂しい思いをしています。
また、色々お教えいただきありがとうございます!

私も最初は強引とも言えるアポイントでしたが・・(笑
快く迎えてもらったり、話をしていただきました。火事があったのを知ったのは何かの紙面上だったと記憶しております。

13さんのお話、きっと元気だった頃を知っている方には見せたくなかったのかもしれません。
二人でご飯を食べながらも、自分の作った物を好きで居てくれる方には申し訳ない意味の話を何度も聞きました。また、こうして強引でも来てくれる事には凄い喜んでくれました。
お会いしたのは僅か3回でしたが、自分の中ではとても濃密で心浮き立つ時間でした。
今、工房がどうなるのか、今後がどうなるのかとても心配です。

早く手を合わせる日を待ち望んでいる毎日です。
もし伺う時にはお会いできれば非常に嬉しく思います。
メールアドレスを記しておきます。(kakakaka0312@yahoo.co.jp)
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
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by kkai0318 | 2019-04-13 00:53 | 登山道具 | Trackback | Comments(12)