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朝早く出発すると道も空いている上、寄り道がたっぷりできます。
雨が降る前に、色々寄っちゃおう。
いい感じの橋桁の跡を見つけた。
寄り道。
まるで古城のような佇まい。
やっぱり川の水を触らないとな。
そういえば吉野川の水を触るのは初めて。
広い河原を結構歩いて、水辺まできました。
吉野川は別名「四国三郎」と呼ばれています。
ちなみに長男は「坂東太郎」(利根川)
次男は「筑後次郎」(筑後川)
この三兄弟・・・古より「暴れ川」として全国にその名を知られていました。
毎年凄まじい氾濫をしていたので、愛称というより、悪名高きといったニュアンスでしょうか。
いや、俗称かな。
何だかんだ言って愛されているに違いない。
この三兄弟を抑えるため、治水に費やした労力はまさに国家事業。
それぞれの川は実際に見ていますが、いずれも大河。
この規模で洪水になったら凄まじいだろうな・・・。
ここ吉野川下流には、250年前に作られた「第十堰」という有名な堰があります。
20年前、その堰を壊し、新しい物に作り替えるという計画が建設省より出されました。
しかし、市井の反対多数でその計画は中止、現在に至っています。
当時、その反対運動は小さなものでしたが・・・。
既存の公共事業の在り方に疑問を抱く世論も手伝い、全国的に広がっていきました。
自分も大いに興味があったので署名し、経過を見守ったものです。
もちろん政治的な側面などは考えず、一つの川をメチャクチャにされたくないという
一介の釣り人目線だったのです。
新しい堰は洪水を抑えられるようなシロモノではない、というのは素人目にも分かりました。
何より、250年もの間しっかり機能をしている物を壊す、という知見の無さに絶望したもんです・・・。
あ、せっかく爽やかな朝なのに、小難しく脱線してしまった。
川舟のアンカーも独特。
川石に穴を穿って重しにする。
古い階段を登って、見晴らしの良い所へ。
カブも小回り利きますが、歩きはもっと小回りが利く。。
運動が気持ちいい。
(ここに橋があった)
反対を見ると池田市街。
ここにも「うだつ」があります。
今回はスルーします。
(もちろん本場)
山をぐるりと歩いて、元の場所に戻ります。
歩きながら、この先はどうしようかと悩んでいました。
まっすぐに行くと愛媛、松山へ。
いや、まだ2日目か・・・それだと展開が早いな・・・ということで、ここで大きく曲がります。
四国ではこんな分岐点で大きく道が変わります。
この選択は正しかったのか、この時は分かりません。
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分岐して直後、大雨に。
そして道沿いで竹をカラコロやっているのが見えたので、お話を。
しかし良いなぁ。
話をしていて、ここに住んでいることがとても幸せそうでした。
土佐刃物を見せてもらったりして、出発。
道中はいつもこんな感じです。
細かくは写真に撮りませんが、誰かとのちょっとした小話が楽しくてしょうがない。
ここを境に、吉野川の川幅が狭く、両岸は険しくなってきます。
大粒の雨の中走ります。
でも、寒くないので、気持ちいいくらい。
夏のツーリングはこういう所が素敵。
冬は・・・大変だよな。。
ちょこまか動きは変わらず、良い橋があるとつい渡りたくなる。
ちょっと対岸を走って、元いた道に戻ったり。
川が険しくなるということは住宅事情も険しくなる。
山に張り付くように家が建っている場所が多くなります。
雨が降ったり止んだり。
山にある雲は登っていっているので、好天かな・・・と思いたい。
希望的観測。
どんどん険しくなる。
んで、その前でカブを撮る。
一人なので、被写体はカブ。
似たような画ですが、いろんな橋で撮っているのです。
見飽きてしまうかもしれませんが・・・ご容赦を。
可愛いマシンなのです。
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川を覗くとラフティングをあちこちでやっています。
ゴムボート・イコール・急流です。
ここは険しい激流で名高い大歩危・小歩危峡。
激流に突っ込む所を見掛けると、覗いてみたくなる。
時に応援も・・・。
本当にいい橋が多いぞ。
ここは歩いて渡るタイプ。
上流。
下流。
ここは大鮎が釣れる名ポイントらしい。
この流れで竿を出せるのか・・・。
静止画だと穏やかに見えますが、結構な流れ。
足元。
スッケスケのスケルトン。
なかなか怖いグレーチング。
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トンネルを幾つか抜けると、トンネルの間のパーキングに突然・・・。
トレーラーが落ちていた。
これは良い荷物入れだとばかりに、カブに装着。
引けるのか?引けるわけないでしょ!
とりあえず自分の中で大流行中の写真を撮ります。
過積載はついやりたくなる。
これ・・時々あるけど・・・忘れていってるのか・・?
一時保管か・・・?
何が入っているか気になります。
誰か住んでたりして。
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いよいよ川幅が狭くなってきた。
鈍く重く速く流れる川・・・これは危ない。
まさに大歩危・小歩危峡、真っ只中。
続きます。