Sauntering  古錆日記・気に入った物、コトをつらつらと。

Well, let's go to Camp.6





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お茶のある集落を後にして、再び国道へ戻ります。
そろそろ戻る時間なので、帰路に就くとするか。




この時はあんなに痺れるなんて思いもよらなかった。



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しばらく走ると、川向う遠くに梅がたくさん咲いている所が・・・。




「むむっ!あそこに行きたい」




と思いながら、川を渡る橋を探します。
まだまだ寄り道の虫は治まらなかった。



「むむっ!」



一つだけ、小さな橋を見つけました。
国道からも目立たないので、よく見つけたと自分を褒めたい。



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「これ、カブで渡れるかな・・・」


「でも轍のようなものが・・・でも、この幅は車は通れないよね・・・」



と恐る恐るバイクで渡ります。
下は雨後の激流。
ゆっくりと迅速に渡ってみます。



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渡った先はお茶畑が広がっていました。
これはカブでないと来られないな。。
よもやこんな所に茶畑があるとは思わなかった。



さあ、あの梅林へ。




・・・って行き止まりになってしまった。
この茶畑のみアクセスする作業道か。



バイクを停めて、梅林方面へ歩きます。




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行き止まりの原因はこの沢。
小さな木橋が架けられていて、行けるようになっています。



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そよそよ流れる小さな小川。
天気と相まって穏やか。


こんな小さな流れでさえ透き通っていることの嬉しさよ。




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渡り切ると眼の前に飛び込んできたものが。





「??」







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梅林にひっそりと佇む朽ちた作業小屋・・・・。
遠くから見えた満開の梅に囲まれて。





こんな場所だったのか・・・。







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周囲との調和が著しい。





使われなくなって久しく、ゆっくりと朽ちていく方向に移った建物。
妙な美しさを身に纏っています。







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「朽ちていく日本の美しい小屋100選」なるものがあったとしたら
間違いなく上位に食い込むな。

北海道で見た小屋が上位を占めていますが、これも素晴らしい。
周囲の環境と佇まいは、なかなか見られるものではないです。










いい・・・。










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この日この時この季節。


この空気に、この天気この光。


この時代に、この自分の感性。






その全てがピタリと嵌った時、じわりとした感動になります。
もしかしたら・・・キャンプで焚き火を見ているときよりも落ち着いた気持ち。



なにもかも美しい。






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キャンプに来たのも、旧家を見たのも茶畑を見たのも
今、この時にこうした気持ちになるためにあったのかな・・・。








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あ・・・。






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山向から風が来る音が聞こえる。
後ろの杉林を揺らした後、梅林に風が吹き抜けます。









サワサワサワ・・・・。










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・・・・・・・。




一面に無数の花びらが舞い、ここに立ちすくんでしまった。
一瞬濃密な雪の中に囲まれたような錯覚に陥りました。
ちょっと情緒が深すぎる表現かもしれませんが、その一瞬は素晴らしかった。
景色がスローモーションに見えたのは初めてです。




ずっと梅の香りに包まれているので、おかしくなったのか。
夢うつつというのはこんな時だろうな。
写真を撮ることも忘れた。








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なかなか無いかもしれません。こんな時間は。





次に来た時、こんな感動はないかもしれませんが
今の自分の琴線はブルブル震えた。







どんな事が待っているか分からないから旅は面白い。









さあ、帰ろう。
また頑張れます。







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茶畑付近で地元の方とすれ違い、色々話をしました。
この場所でキャンプをしたのかとか聞かれてしまい・・(笑
この場所には滅多に人が来ないので、驚いていたようです。

国道から梅が見えて・・・思わず見にきちゃいましたと言ったら、とても嬉しそうにしてくれました。
ここのお茶は5月に収穫だから、またおいでと。
穏やかな会話をして、最後に小さな思い出ができました。
ニコニコしていたようです。






あ、あの小屋の横でキャンプしていいかと聞くのを忘れた(笑





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ここを軽トラが通れるとは・・・・。
凄い。
普通車はまず通れない。




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何か・・・とても良い旅になりました。










おしまい。












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Commented by watmooi at 2018-03-22 06:29
すごいですね。
なにかに導かれたかのように。
橋を見つけ、恐る恐る渡り、
その先にあったもの。

それは風が吹く、その瞬間、
スローモーションのその時に、
そこにkkaiさんの登場が必要だったのではないでしょうか。
思いの強さに感動です‼︎
Commented by kkai0318 at 2018-03-22 22:47
ワットモーイさん

こんばんは~。
久し振りに景色を見て感動しました。
大げさに見えますが、凄い良かったんですよ~。
なかなか無いような時間でした。

梅の香りって強いんですね。
歩きながらホンワカしていました。
良いタイミングで風が吹くって、伊勢神宮内宮でもあったんですよ~。
何か良い事が起こりそうな空気です。
Commented at 2018-03-23 08:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sakanatsuko at 2018-03-23 14:33
面白い探索ですねー
気持ち良い風と香りがしそう

言葉に言い表し切れない
なんともいえない想いされたんですね
人それぞれでも、その時々でも
その時の心奮える感覚いいなぁ
幸せな気持ちが残されそうですね
Commented by kkai0318 at 2018-03-23 22:52
鍵コメさん(rさん)

こんばんは~。
むふふ・・良い思い出ですね。そして、それを覚えているのが凄いです。
梅の香り、かなり強いですよね。そして香りの記憶が最も強烈に残るかもですね。
ダブルでクラクラしちゃったんですか・・(笑

今回、とても小さな旅ですが、忘れられないものになるでしょうね。
振り返ってもこんな瞬間の景色は覚えています。
その時の感情とか、一緒にいる人とかで越えられないものってあります。

こちらこそ良い思い出をありがとうございます!
Commented by kkai0318 at 2018-03-23 22:54
さかなっこさん

こんばんは~。
キャンプがすっかり霞んでしまい・・・(笑
でも、いつもそうかもしれません。キャンプがあったから、この時間にここに居られたわけですから・・・。
人から見たら、本当に大したこともなく、汚れた小屋ですが
感情とか、光とか全てが合致した景色は忘れ得ぬものになりそうな気がします。
穏やかな時間がホント心に沁み入るようになりました(笑
Commented by mamako48722 at 2018-03-24 12:28
素敵な時間、空間、まるで絵の様・・
車で旅したら、決して味わえない貴重な一時でしたね。

こんな旅がしたいなぁ、といつも思わされます。
Commented by kkai0318 at 2018-03-25 19:33
黄葉さん

こんばんは~。
今回の記事、何だか人生の晩期を過ごしているようです。
こんな所で最後あたり、過ごせたらな~なんてぼんやり考えていました。

車だと気付いても止まれないことがあるので、物理的にも心情的にも勿体無いと思うことがしばしば。。
小さい旅でしたが、良かった~!
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by kkai0318 | 2018-03-22 00:34 | | Trackback | Comments(8)