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Sauntering  古錆日記・気に入った物、コトをつらつらと。

Cubb di Tohoku 2017 その5




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何てこった・・・・。




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(ここに来て頭の中をループしてた曲。これを再生しながら記事を見てくださいな)




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標高を上げていく。




雨が酷くなり、寒さも手伝って景色すら寒々しい。
霧に包まれ、視界も極端に狭い。
分かっていたものの・・・震える。


この旅のメインテーマは雨と霧。
こんな夏になるなんて。





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対向車も無く、独り山を越えていく。





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時々スノーシェッドがあってホッとする。
ここでは濡れません。




朝の釣りで時間がちょっと押した為、むっつりと走ります。
段々と尾根のような道になってきた。
下りが混じり始めてきます。




スノーシェッドを抜けた所で広い場所に出ます。





って・・・。





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ここは霧が晴れていて、遠くまで見えます。


ん?なんだあれは。







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おお・・・これが鉱山跡か。
もうこんな感じでしか残ってないんだね・・・。





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実は登り始めに鉱山資料館なるものがあって、存在は目の端に入れておきました。



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(これが資料館前の電車。開館前で、閉まっていたので、スルーしてしまった)







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ふーん・・・。ここにあったのか・・・。
思えば広くて確かに存在が分かる、が。
草原が広がっているだけであの建物以外何も無い。
山の上だし、小規模なものだったのかな・・・。




寒いし先を急ごう・・・・うーん。
と、ちょっと走ってみたものの、何だか心に引っかかりが残る。




やっぱり気になる。


引き返してみようと思い、Uターン。







「げげっ!!!!!!!!!!!!」





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何だあの煙突・・・。
ここ、ちょっとヤバそうだぞ。





どうにかして近付ける道は無いかと戻りながら探します。
好奇心が止まりません。





あ!スノーシェッドの途中に道がある。。
これは気付かないぜ・・・。




道らしいような道らしくないような・・木々が生い茂った道を無理矢理行きます。


抜けた時はもうビショビショですが・・・行き止まり。




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おぉ・・・・。




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凄い・・・・。
近代産業の遺跡です。




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よく残ってるな・・・。
ちょっと前に居なくなったような感じです。
近付くと想像以上に大きな感じがする。






エンジンを止めると辺りはしん、と静まり返り・・ザワザワと草の上を渡る風の音しか聴こえません。



なんだか急に心細くなってきた・・・。
廃墟が好きなくせに、あの窓の暗さが苦手なんだよな・・・。
ひょっこり窓から誰かが覗いたらどうしよう。


そう気付くと臆病風に吹かれてきた。
巨大な人工物って寂寥感と怖さが混じる。
この場所は特に落ち着かない。
よし・・・戻ろう。





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またあのビショビショ・ヤブ地獄を通るのか・・・。



ゆっくり走りながら考えてみた。
この道だとさっき見えた遠くの建物には近付けなさそうだな。





もしかしたら他に道があるのか。




再びスノーシェッドに入り、来た道を引き返してみます。





あ!分岐があった。
さっきは見過ごしていたんだな。
何かの工場だと思っていた道。(処理場とか書いてあったような)





行ってみよう。







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しばらく走ると広い所に出た。
工場は無くて、ふと右を見ると・・・・。







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なんだここは・・・。
巨大な建物がこんなに・・・。



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誰もいないので、ゾクゾクします。
でもめちゃくちゃワクワクもしています。
こんな風景に出会えると思ってみなかった。


直感は大事だな・・・。








ここは松尾鉱山跡。
帰ってきて調べてみると・・・・。





標高900メートル前後の無人の山間に開かれた大鉱山は、必然的に鉱山町の形成を伴った。鉱山地域の人口は1920年に1132人、1935年(昭和10年)に4145人、1940年(昭和15年)に8152人、最盛期の1960年(昭和35年)には1万3594人に達した。(中略)公団住宅が一般化する前から、水洗トイレ・セントラルヒーティング完備の鉄筋コンクリートによる集合住宅や小・中学校、病院、活躍している芸能人を招いて公演を催す会館など、当時の日本における最先端の施設を備えた近代的な都市が形成され、「雲上の楽園」とも呼ばれた。閉山後、木造の建物は延焼実験目的で焼却され、鉄筋コンクリートの建物だけが残された。





この山の上にイチマンサンゼンニン・・・。
1つの大きな町だったようです。
その気配が分かるのはこの団地跡ですが、巨大です。
そして、廃墟マニアにも有名な場所のようです。





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道の行き止まりにこんな看板が。
道路が陥没するってさ・・・。





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先程見た煙突が。
あのまま進んでいたら、裏にこんな場所があるのは気が付かなかったな。





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急に霧に包まれてきた。
全貌を隠すかのように山から降りてきます。
これも神秘的な景色。
こんなのを見せられたらメランコリックになるじゃないか・・・。


往時の面影を後から見ても探しようがありませんが・・。
事実として喜びや悲しみ、愛情を持った人々が存在し、生活していた。
閉山もそんなに昔ではないので、働いていた人ここで生まれた人も間違いなく存命だと思いますが、
この景色をどんな思いで見るのでしょう。



なんか切ないな・・・・。




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ちょっと鼓動が速くなりながらも、鉱山跡を後にします。









この日の心臓は忙しい事になるとは思いもよらず。






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ここは岩手・アスピーテライン、源太岩付近。




実に・・・・旅しています。









続きます。








Commented by 19510909 at 2017-08-23 04:52
おはようございます(^^)

元来の、こわがり、小心者のジジイには
廃墟に近づくなんて…ぜっつぁいに無理っす!
ご安全に。
Commented by autumn-park at 2017-08-23 07:32
はじめまして。
先日はブログにお越しいただきありがとうございました!
(こちらに伺ってもしかして間違ってイイネクリックしちゃったのかな、主婦ブログに・・と思いましたが勇気を出して伺いました^^;)
kkai0318さんの冒険をワクワクしながら読ませて頂きました。
こんな旅出来たら人生観変わりそう、と思いました。
電車に乗って、車に乗っての、普通の旅しか出来ないので(したことがないので)自分が冒険しているような気持ちになれました。
また伺います^^。


Commented by sakanatsuko at 2017-08-23 13:14
廃れた場所は惹かれるものの
なんとも言えない気持ちに
当時に想いを馳せると…

この先、ドキドキしたり
驚きが盛りだくさんなんでしょうか
Commented by cloversdesign at 2017-08-23 13:24
すごいですね〜ドキドキしながら読みました。
ひとつの街がなくなってしまうということ、そこで過ごした子供時代
家族との団欒、友達とかけずり回った山が廃墟になっていくということ
それらがなくなるのは辛いですね。
Commented by iomlove at 2017-08-23 22:24
こんばんは!

テントの色と灯りが気持ちを暖かく温めてくれる雰囲気がいいですね!!
英国風味の場所も とっても素敵。

廃墟が好きなんですね。私は実際には近づけないので廃墟写真ばかりを見つめてる派
抜け出せない魅力に取り憑かれてます。

煙突好きなので盛り上がりました!
ありがとう。

kkaiさん一体全体 どうなってるの???
ハラハラ、ドキドキさせらっぱなし!!!
続きもドキドキしてます。
Commented by kkai0318 at 2017-08-23 23:20
パパリンさん

こんばんは~。
いえ・・・自分もかなりの怖がり(笑
しかも誰もいなくて、この天候・・・。ビクビクしていましたよ。
中にはいるのは絶対無理ですね~。
崩れたとか、怪我したとか珍しい話ではないので・・・でもギリギリまで近付くのです(笑
Commented by watmooi at 2017-08-23 23:20
こんばんは。
2014年11月30日の自分の記事を思い出しました。
その時も雨、そして大きな煙突がありました。
人が日常を過ごしていた場所が怖いくらいに荒れ果てているのを見るのはやはりショックでした。
住んでいない私たちにもショックなんだからそこで過ごしていた人にとってはかなりのものがあると思います。

「心臓がいそがしいことになる」って!?
またまたドキドキです。
Commented by kkai0318 at 2017-08-23 23:25
autumn-parkさん

こんばんは~。
ご訪問とコメントをありがとうございます。
いいえ~間違えていませんよ(笑
けっこう食べ物やお弁当の記事を見たりするのが好きなんです。
見て美味しそうな写真の数々に時間帯によってはお腹が空きます。

この旅もいい旅でした。普通に旅するのも面白いのですが
道を外れてこうしてあちこちを見るのが好きなんです。なので快適とは言い難いですが
とても印象に残る景色に出会えたりします。
時々失敗もしますが、見てもらえると嬉しいです。
これからもどうぞ宜しくお願いします!
Commented by kkai0318 at 2017-08-23 23:28
さかなっこさん

こんばんは~。
惹かれますよね。でもビビりました。昔と何ら変わっていない事に気付きました。
ここに人がぎっしりいた時ってどんな風景だったんでしょうね。
想像するだけでもゾクゾクします。
自分にはここまでの変わりようのある風景と言うものが無いので、是非聞いてみたいです。

この日は目まぐるしくて・・(笑
驚きというか・・。
Commented by kkai0318 at 2017-08-23 23:30
cloversdesignさん

こんばんは~。
そう!一つの街が消え去ったって凄いことですよね。
しかもこうしてちょっとだけ残っていると、
ここで過ごした方は大人になって時々見に来たりするのでしょうか。
また、その時に何を思うのかをしつこく聞きたいです(笑

団欒とかを考えると、心がキュッとなります。
見ていていろんな事が巡りました。
この天候もそのお手伝いをしたのでしょうね。
Commented by kkai0318 at 2017-08-23 23:34
iomloveさん

こんばんは~。
岩手はやはり岩手でした。色々北海道に近い部分があって好きなんです。
芝の役割は凄いですよね。英国も芝が目立ちますもんね。

廃墟は近付くのにはビビりですが、好きです。
人の生活が濃かった場所ほど魅力を感じます。
強すぎる情念の場所は怖いですが・・・。

自分が一番ドキドキしていました。
記事に書くと、ちゃんと伝えられないのがもどかしい。
しばらく続きます~。
Commented by kkai0318 at 2017-08-31 01:21
ワットモーイさん

こちらでもこんばんは!
遅くなって本当にすいませんっ!

さて。

阿寒の記事は印象的だったので、覚えています。
実際に住んでいた場所を見てあんなになっていたのはショックだったでしょうね。
比べるレベルではないですが、自分が昔遊んでいた森がなくなった時に
凄いショックを受けた事があるんです。
思い出も無くなってしまったような気持ちになりました。


この日は色々あって、長く感じました。
怖いこともあったりして(大したことじゃないかも(笑
心臓が忙しかったと思います。


重ねて、コメントの大遅刻すいません~。
懲りずにまたいただけると嬉しいです!
Commented by watmooi at 2017-08-31 22:47
こんばんは。
kkaiさん、ごめんなさいね。
お疲れのところ、ちゃんとコメントのお返事をいただきありがとうございます。

コメントの時間、23:20の右に×がありますよね。
なのでこれは没になったんだと思っていました。
何の×なんでしょうね。

それにしてもすごい旅行ですね。
横浜から東北へ、Cubbでって!!
行っただけでなくまた帰ってこないといけないし、
いつもkkaiさんの勇気と気持ちの深さに感動しています。
ブログの投稿が途切れているときは今度はどこかな?
なんて思って次の投稿を楽しみに待っています。
Commented by kkai0318 at 2017-09-04 06:24
ワットモーイさん

おはようございます!
いいえ、不覚でした、すいません~。

バツはですね、コメントを入れて「あ、ミスった」って時に消せるんですよ。
他のコメントはバッテンが付いていないはずです。
自分のブログにコメントが入ると、全部にバッテンも付くはずです。
編集できるみたいです。

そう!行ったら帰って来ないといけないんです(笑
今回、一番距離を感じたかもしれません・・・。天候があったので。

ブログの投稿が切れている時は出掛けている時か、なにかやることに夢中になっているときです(笑
更新はマメに、ですね~。
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by kkai0318 | 2017-08-23 01:22 | カブ旅・カブ | Trackback | Comments(14)