2017年 02月 13日
Cubbing West 16
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奈良を離れ、京都に入ります。
その峠にあるものは・・・。
古い県境を示す石柱。
裏を見れば、いつ設置した物か分かったのですが・・寒くて見ませんでした。
こういうのって旅情がある。
横には川が流れていました。
ん?
・・・これこれ。
こういう所が古い歴史を重ねてきた地域の凄い所。
こんな山奥の峠に見事な石組みで壁を作っている・・。
誰も気付きませんでしょうが、古くから人が入っている証拠。
古都たる所以・・・。
細い道ながら、色々楽しい。
少しずつ大きくなる川を見ながら、ひたすら下ります。
大きな川を渡る。
これが木津川だ・・。
木津川に架かる沈下橋。
結構利用されていて、いい感じの低さです。
いい橋。
一回渡ってみないと気が済まないので、渡ります。
満足・・・。
落下の恐れがありますが、このスッキリしたシンプルな橋は良い。
精神的に川と近くなる気がする。
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登ったり下ったりの緩やかな道を走ります。
依然として寒さは厳しい。
ん・・・?
ああっ!
もう三重に入ってしまった。
京都らしさを味わう暇なく、過ぎてしまった。
って・・・伊賀か。
・・・・忍者!!
そうか・・この辺りは忍びの里だな。
先程の学校はこれで納得できた(気がする)
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余りにも寒いので、コンビニエンスストアに寄り、休憩。
今後の進路を確認します。
地図を見ると、この先で国道25号線と合流します。
二桁国道だときっと大きいな。
でも山を越えるから、大きい国道の方が安心。
163号線とはこの辺りでお別れです。(地図を見ると良く分かります)
先に見える雪雲が気になってしょうがなかったのです。
渋々25号を走っていくと、段々車が少なくなってきます。
そして、いつの間にか雪に囲まれている事に気付きます。
車が少なくなって来る時、嫌な予感がすることを学びました。
あれ・・・?
でも、道は乾いているし、この先は大丈夫だろう。
大きい高速のような道が並走するようになってきた時、道が途絶えました。
しかも「125cc以下は通行禁止」と。
側道に入り、確認すると、ここも立派な国道。
「大和街道」とある。じゃあ大丈夫でしょ・・・。
暫く走ると、見事に山の中へ峠を越すような雰囲気に・・・。
道幅も狭く、暗い針葉樹が生い茂る。
ムクムクと嫌な予感がします。
!!!!!!!!
また雪道!
またやってしまった・・・。
振り返って行程をみても引き返すのは嫌だな・・・。
しかも車通りが異常に少なく(というか終始1台もすれ違わなかった)
1人世界から取り残されたようです。
「ポキポキポキ・・・」とタイヤから音がして路面が見事に凍っているのが分かる。
轍を進むと「シュー・・ズルズル」と滑ります。
いや・・・本当(マジ)か。
あの例の作戦、ワダチサケサケでいきます。
油断すると滑りますが・・・。
緊張してきた。
凍っている分、昨日より怖い。
いや・・・ちょっと落ち着け。
また昨日と同じだ。
例によって道の横に停めて、コーヒーを飲む。
ガソリンは満タンだし、時間も大丈夫。
ゆっくりいけば暗くなるまでには下の街に着く。
「ボンッ!!!!」
頭上の木から凄い衝撃で雪の塊が落ちてきた。
最初タライかと思う衝撃。何が起きたか分かりませんでした。
一瞬で雪まみれです。
漫画のような、ドリフのような笑いの神様がこんな山で降りてきた。
こんなオチにびっくりしますが、笑ってしまいます。
やはり笑うことは緊張をほぐすのか、大丈夫という気になってきます。
木々から時々雪がサラサラ落ちてくる中ゆっくりと走ります。
下りになり、まだまだ雪道が続く。
肩は緊張の連続で攣りそうになっています。
ヘトヘトになり始めた頃、大型トラックの轍に合流。
砂利混じりで滑らなくなってきた。
下るにつれて雪が少なくなってきた。
そして・・・・国道1号線と合流です。
大型トラックがビュンビュン行き交い、道はカラッカラに乾燥している。
それを見た時、全身から力が抜けた。
この峠が今までのカブ旅で一番怖かった。
降り始めの雪はまだ滑らないが、凍結する怖さを体感しました。
コントロールが効かなくなる乗り物とはこんなに恐ろしいのか。
道の山側を本能で通ったのは正解だった。谷側だと滑ったらアウトと思う場面が何度かあった。
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安心の1号線を走り、四日市まで到着。
ここから国道23号という道に入る。
ここでやっとカメラを取り出しました。
軽い放心状態ですが、地図を確認すると名古屋の幹線を走るしか無い。
まだまだ気が抜けない。
23号の怒涛のような車の中、原付き第1種・カブが頑張ります。
30キロ制限、2段階右折・・・。
余りにも気を張っていて、どこを通って行ったのか余り記憶にありません。
上を高速が走っている下をひたすら走りました。
とても暗い道。途中は高速を走っているんじゃないかと思うような・・・。
そしていつの間にか国道1号に入った頃、太陽はいつしかオレンジ色に。
なんてこった・・・さっきまで朝だったのに。
東大寺にいたのが、遥か前に感じてしまう。
今日は疲れましたが・・・自分にはまだ目的がある。
もうちょっと頑張ろう。
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日が落ちる寸前・・・。
着きました!
この時ばかりは1人でハイタッチしました(笑
続きます。
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この季節の山中はいつ雪に見舞われるか解りませんね。
やっと着いた先は何処だったのか又もや気になります。
こんばんは~。
返事が大変遅くなりました!
またまた疲れさせてしまいましたね。。(笑
そう!この季節は山は雪だったのです(笑
でもこんな・・まさか・・この連続でしたよ。
もっと地域のことを事前に調べて出掛けるべきでした・・。
着いた先は今夜アップしていきますね~。
こんばんは~。
返事が遅くなりました!
この日はかつて無いほど肩がパンパンでホトホト疲れましたよ・・(笑
事故に遭わなくて良かったと振り返って思いました。
目的地に着いた時の安堵感たら・・って夕方になってしまいましたが・・。
続きは今夜です~!
こんばんは~。
返事が大変遅くなりました!
そうそう・・なんてこった!というのが心でずっと思っていた事です(笑
今日は良いことも悪いこともまとめてだなと・・(笑
そうなんですね。更に近い場所まで近付いたんですね~。
笠置山はいい山なんですか?あの感じだから石はたくさんあるでしょうね。
あの辺りを自由に行き来できるって羨ましいなと思いました。
歴史深い場所を歩いたり自転車で巡るってなかなか出来ないですもん・・。
伊賀の方は話だけ・・いつかと思っているんですよ。なのでまだ未見なんです。
そうそう、知っている方のブログで馴染みが出てくると嬉しいですよね。
もう自分もずっと追ってしまいます(笑
相当近かったってニアミスしているかもしれませんね。
かなり気に入ったコースなので、緑が生き生きしている時に巡ったら楽しそうです。
また行きますよ~。
こんばんは~。
返事が遅くなりました!
そうなんです。高校生が一番最初に乗れるバイクの資格そのままに(笑
色々制約が多いのは逆に良いことだと思っています。
諦めというかガツガツしないので、精神的にはとても良いことだと・・。
このバイクで巡っていると、日本は広く感じます。
体は疲れないので、見たものを健全な状態で興味を持てます。
歩きだとリズムがあるので、分かっていても見過ごしちゃう場面も多いんです。
こんばんは~。
なんと!いまなら記憶がフレッシュなので語ることが出来ます(笑
そう!この雪道、地図で見ると大きそうな国道じゃないですか・・・。
でも走ってみると立派な山道なんです。
しかも穴が開いていたり、砂利がバラバラあったりして・・。
名阪は原付きは通行できなかったんです・・(笑
その道も青山峠越えですよね。
その日は雪雲がバッチリ掛かっていたので、「無理そう・・」と避けた道です。
そうなんですよ、良さそうな道だったんですけどね~。
その映画、気になっているのですが、その辺りがロケ現場なんですね。
やっぱり観てみよ・・。
うーん、そのルートも気になっていたんです。
それは良さそうですね。未通の道はこうして地図を広げると実に多いですね・・。
あの辺りは良い里山がたくさんありますね。
冬枯れの中走って、そう思いました。落葉が多い所っていい里山が多いんです。
古琵琶湖もあの辺りでしたよね。
実は今年はそちらの方(N-SPA)の方に行こうと考えているんですよ~。
まだルートは未定ですが・・。