2012年 01月 31日
minolta
最近まで使っていたカメラ。
使い始めは中学生、父親から貰ったのがコト始め。
当時マニュアルカメラを使うのは初めて。
使い方を知る由もなく、超初期はピントを合わせて「ガション!」とシャッターを切るだけ。
露出も、シャッタースピードもフィルム感度も知りません。
なので現像すると真っ白、もしくは真っ黒。
安くないフィルムの勉強代を払いながら、試行錯誤で何とか写るようになった気がします。
教えて貰えば良かったのに、「独学」の響きが何だか宜しい時期でした。
故に苦労しました。
更には内蔵の露出計も壊れてて動作しません。勘です。
付いているのを気付いたのは最近ですが…。
一体どれだけ撮っただろう。
もう、今は捨て値で出ているような普及機ですが、思い入れは強い。
デジカメに転換してからはそんなに出番来ず。
大型のレンズを何本か持っていましたが、望遠系は全部差し上げました。
ですが、これだけは何だか手元に残しています。
全部処分するという非情さは無かったのです。
六甲山のロッコール。このボケ方と写りは凄く好きです。
3台同じボディを持っていましたが、2番機がお嫁に行きました。
センスある人なので、自分より良い物を写しているでしょう。
カメラという仕組みを知ったのも
写真を通して世界の美しさを知ったのも
山でフィルムが凍って割れるというのを初めて実感したのも
金属のボディが皮膚に張り付くという経験をしたのも…。
全てこのminoltaが始まり。
電力一切無しで写せるという、類まれなバイタリティを持つカメラです。
独特の写り。特に水を写すと滑りが出ます。
デジカメではこの再現は無理、と言えるほど拘りは無いのですが
感覚は何となく分かります。何となく。
描写はやっぱりフィルムの方が綺麗。
それと。
一枚に賭ける思いはフィルムとは比べ物にならないですけどね。
アナログカメラの延長で、ライカのM3も一時期持っていましたが…。
気安くガシガシ使えるこれには敵わないのです。
これ持ってポタリング計画中。
ご訪問とコメントをいただきありがとうございました。