2012年 01月 11日
Schmitt
あった…。
掃除をしていると思わぬものに出くわします。
机の一番奥に入っていました。
と普通なら顔をしかめる場面ですが、探してた物が出てくると嬉しいのです。
中身は顕微鏡の周辺器具。
古き良き時代の光学器機、実用にも耐えるのは勿論、美しさを備えています。
以前紹介したライツの顕微鏡用です。
久し振りに発見した嬉しさもさることながら、この対物レンズの美しさといったら…。
見え味もシャープネス。
脱線しましょう。
箱表面にあるシュミット商会は、ライカの代理店として有名でした。
「ライカビル」と言えば分かる人は分かるかも。
まあ、多くの文献で色々説明していますので詳しくはそちらに譲ります。
後に木村伊兵衛等の名カメラマンを育てた系譜です。
「東京市」という住所名称の通り、古からあるドイツ系企業です。
さらに…。
お正月、多くの方が熱狂した箱根駅伝のゴール地点、芦ノ湖の駅伝ミュージアムは
元々シュミットの別荘跡に建てられたもの。
さらに…。
その後経営困難からライカなどの商権をシイベルヘグナー社へ譲りました。1974年。
自分のワーゲンが作られた年。月も一緒。
横浜を拠点として盛況を誇った会社。家の近所です。
生糸貿易商社ながらガス灯設置やら、明治からオメガの時計を扱うとかしていたようです。
横浜の繁栄に欠かせない会社で、近代史に必ず出現します。
地元に興味のある自分としては驚きと同時に嬉しい。
まあ、強引にこじつけた感もありますが、事象、こじつけで成り立っている部分もあるということでご勘弁を。
一つの会社から大きく広がりましたが、辿ると実に面白い。
さて。
何を倍率上げて見ようかな。