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Sauntering  古錆日記・気に入った物、コトをつらつらと。

Schmitt




あった…。

掃除をしていると思わぬものに出くわします。
机の一番奥に入っていました。

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むお…汚い箱…。
と普通なら顔をしかめる場面ですが、探してた物が出てくると嬉しいのです。

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中身は顕微鏡の周辺器具。
古き良き時代の光学器機、実用にも耐えるのは勿論、美しさを備えています。
以前紹介したライツの顕微鏡用です。

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久し振りに発見した嬉しさもさることながら、この対物レンズの美しさといったら…。
見え味もシャープネス。



脱線しましょう。

箱表面にあるシュミット商会は、ライカの代理店として有名でした。
「ライカビル」と言えば分かる人は分かるかも。
まあ、多くの文献で色々説明していますので詳しくはそちらに譲ります。
後に木村伊兵衛等の名カメラマンを育てた系譜です。

「東京市」という住所名称の通り、古からあるドイツ系企業です。

さらに…。
お正月、多くの方が熱狂した箱根駅伝のゴール地点、芦ノ湖の駅伝ミュージアムは
元々シュミットの別荘跡に建てられたもの。
さらに…。
その後経営困難からライカなどの商権をシイベルヘグナー社へ譲りました。1974年。
自分のワーゲンが作られた年。月も一緒。
横浜を拠点として盛況を誇った会社。家の近所です。

生糸貿易商社ながらガス灯設置やら、明治からオメガの時計を扱うとかしていたようです。
横浜の繁栄に欠かせない会社で、近代史に必ず出現します。
地元に興味のある自分としては驚きと同時に嬉しい。
まあ、強引にこじつけた感もありますが、事象、こじつけで成り立っている部分もあるということでご勘弁を。

一つの会社から大きく広がりましたが、辿ると実に面白い。

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さて。
何を倍率上げて見ようかな。
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by kkai0318 | 2012-01-11 23:09 | 道具 | Trackback | Comments(0)