2011年 08月 01日
スイス
1953年、エドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ ノルゲイが
世界中が固唾を呑む中、未踏峰エベレストの頂に立ちました。
”ナショナルジオグラフィック誌”で何年か前に特集で出たので、覚えている方もいるかと。
山を登る人なら一度は目にしたことある有名な写真。
歓喜の瞬間です。いまだにこの写真を見ると熱くなります。
その時、天空に揚げたピッケルがBHEND(ベント)です。
この写真が世界中に配信された後、”BHEND”の名が知れ渡りました。
これほど説得力のある宣伝はないでしょう。
当然、多くの岳人を魅了しました。シェンクと並び、当時高嶺の花とされていたピッケルです。
注文してから半年、年単位で待つこともあったようです。
スイスはグリンデルワルトにて現在も細々と作り続けている名品。
こちらは3代目、Alfred Bhendの60年代製作のピッケルです。
縁(えにし)とは奇なるもの。大事にしなくては。
これを磨き、メンテナンスします。