瀬戸屋敷へ潜入~。
・・とその前に。
背負い籠が縁側に置いてある。
これは・・背負わないと。
友と来ているので背負ってもらう。
しかし、少し動きがぎこちないのです。
撮られ慣れていないので注文を飛ばしながら。
余談ですが・・・。
2人とも西洋アンティークが好きながら、日本の物も好きなのです。
国云々ではなくそのモノの造形を見るので話が合う。
この価値観が同じだと大体楽しい。
時折その友人にすら理解されない時がありますが・・それも個性。
さて、内部に入ります。
仔細見てもやっぱり理想の住まいです。
憧れだけは持ち続けています。
洋の住まいか、和の住まいか。
そのどちらのいいとこ取りした住まいが理想。
両方好きなのです。
あ、井戸です。
ビジターもポンピングが可能。
室内外や付属の蔵もウロウロ。
良いポイントを見つけながら、住む前提で見ると面白いのです。
こういった所に来るといつもそう。
城は攻めるつもりで、住宅は住むつもりの内覧で来ていると思い込む。
自分だったらこうするね、とか。
この雰囲気を真似ようとか好き勝手です。
ついでに補修しなければいけない場所も探します。
蔵はイベントスペースになっています。
自宅敷地にこんなのがあったら良いなぁ。
現実的ではない羨望を持つ大型のスペース。
たとえば・・・念願叶って手に入れたとしたら何に使うか。
登山用品店とパン屋と釣具屋とアンティーク屋と花屋が一緒になったお店だな。
あ、お菓子屋さんも欲しい。
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神奈川県下で見てきた古民家は、大体共通の造りをしています。
他の地方はどうなんだろう。
普通の家(豪商、豪農以外)をもっと知りたいと思いますが・・。
民草の物は残存の可能性が薄い。
残るのは残すべき資産や価値があるものだけなのかもしれない。
なので、これまで古いと思って見てきた物は富裕層の残したものだらけ。
”普通”を残す事は実に難しい。
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本日のお気に入りはこれ。
竈近くに置いてありました。
蓋付きのお弁当籠。
この形と蓋がたまらんです。
ずっしりおにぎりを入れた感じも絶対いい。
おむすびではなくおにぎりです。
意味はないけど直感的に。
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敷地内には水路を引き込んで洗濯場があります。
これも理想の一つ。
ここで是非とも泥付きの野菜を洗いたい。
冬空ですが、のどかに見えます。
柿の木の役割は大きい。
灯りが灯ると帰りたくなる家になるでしょう。
やはり暖かそうに火が灯る家はいい。
ここに住んでいた人は、外から戻ってきた時に
どれだけ安心出来ただろう。
いい家のヒントがたくさんあります。
軒下など、雨の当たらないスペースって家で一番好きかも。
その様子を部屋の奥から見る時ほど安心することはない。
悪天候の時によく分かります。
きっと子供の記憶がそうさせているのかもしれない。
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水車小屋を裏から見てみます。
水量調節の仕組みとか面白い。
速さを変えられるのだな。
アナログですがシステマティックで高効率。
現代に生きる自分なぞ足元にも及ばない。
叡智とは何か。電気が無ければアウツです。
こういう所に来ると何度も思い知らさせる。忸怩たる思い。
やっぱり身に沁みて楽しかった。
気持ちの上で持ち帰ったものは多い(物ではない)
しかし毎回何かを持ち帰るのですが、役に立っているのだろうか。
そんな思いで瀬戸屋敷を後にします。
骨董市は早起き。
なので市を見終わった後は時間があるのです。
眠さを我慢すれば一日が長く感じます。
あ、そうだ。
駐車場から何やら幟が見えるので、そこに行ってみよう。
瀬戸屋敷のほぼ裏手です。
知り合いのお店も近くにあることもありますが、見所が多くないか・・。
開成町、やるな。
続きます。