神社に行った後は公園内を歩きます。
広大な大宮公園ですが、人も少なく冬空。
大きな桜が多くて、その時節は綺麗だろうなと思います。
が、老木が多いのが気になった。
その中、異彩を放つ遊園地が・・・。
レトロな乗り物がたくさんあって、ノスタルジーです。
でも今回は乗りません。
次に来た時だな。
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今回はこの場所に来たかった。
埼玉県立歴史と民俗の博物館
前川國男設計の上、展示物の良さから、ずっと来たいと思っていました。
どれだけ凄い方の設計かの薀蓄はリンク先で。
ここの収蔵品で最も豊かな、石器時代から縄文、
古墳時代の物を中心に見に来ました。
核心と見どころは縄文式土器。
ここは写真撮影OKですが・・・。
これを見て縄文式土器を見たくなった人の気を削がない為
写真は少なめに掲載しておきます。
たぶん驚きます。
その芸術性に。
「荒縄でひねった模様のある土器」
「特異な物として、土偶や火焔型土器」
そんなイメージを持っていると思います。
自分もそうでしたが・・・。
言葉は悪いですが、クッソ緻密で繊細な土器があったなんて思いもしなかった。
こんな芸術レベルが高いとは思ってもいなかった。
ヤバい。
特に後期は、芸術性昇華として絶頂。
ちなみにこれは耳飾り。
荒さは無くて、洗練された工芸品そのもの。
ね。
これはごく一端ですが、凄くないですか?
その時代、この材料と方式しか作る手段はなかったので
手と頭を全開で使って出来ている物のヤバさ。
デザインも発想や着地点は今では考えられない物ばかり。
ゼロからこれを作るって、どんな頭の構造をしていたのかとため息が出ます。。
余計な情報が無い時代の、最高水準の焼き物です。
いやはや、興奮したぜ。。
時代は進み・・・。
この辺りから大陸とか、外部のアイデアが混入してきた感じがします。
洗練されて魅力もあるのですが、ダイレクトな縄文時代には敵わない。(好みか)
権力とか媚びが薄く見えてきた・・・。
埴輪。
よく残っていたと思います・・・。
おっそろしく時間が経っていました。
原人時代から近代まであるんですもん・・。
文献系は読めないので、装丁なんかを見て時間短縮(笑
そして、最後のお楽しみは近代の生活コーナーです。
埼玉と釣り竿は切っても切れない。
素晴らしい物が並ぶが、少ない。。
もっと竹を・・・。
入れ物好きの自分が夢中になっている桶。
ここにも少々あります。
桶、マジで良いです。
楕円の桶が特に。
この魚籠は大型。
郡上や甲州魚籠と同じように、背板が付いている。
初めて見た。
この折りたたみ機構は良いなぁ。
ちょっと気になる。
このメン、可愛い。
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館内、薄く急ぎ足でした・・。
ここを四半日で回ろうというのが無謀だった・・。
県立ということは県の全力なのです。
歴史9:民族1の割合で、歴史がほとんど。
要所に学芸員の方がいて、ボランティアの解説の方もいます。
もっと掘り下げた内容を知りたいムキは是非。
国立博物館も改めて行きたいと思っていますが・・・。
この調子だと、開館から閉館まで居ないと見きれないな。。
しかし良い所です。
一部復元や復元もありますが、本物の比率が多いです。
ここは休憩を間に挟んだほうがいいボリューム。
また充実している時に来よう。
建物をぐるりとして、外に出ます。
今日はこの公園だけで終わってしまった・・・。
電車一本で帰れる範囲なのに・・・日本は広いぞ。。
(かわゆく見えるが・・目つきがかなり悪い)
帰りはグリーン車に乗って、旅気分を。
極小の旅でしたが、今まで行かなかった地域は楽しい。
また小さく掘り下げると思います。
おしまい。