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Sauntering  古錆日記・気に入った物、コトをつらつらと。

カガノタビ その3

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さて、次は金沢市街に向かいます。
ただし、歩きで鶴来駅に向かいます。
良い予感がしたのである物を探しながら。



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先程の旧加賀一の宮駅舎からほんの少しの所に川があります。
何川だろう…と見ると手取川。
手取川!



現在自分の中で絶賛話題の上杉謙信。
まあ、その本を読んでいるので、知ってる名前が出てきてびっくりしたわけです。
この下流で約500年前、実質織田信長と上杉謙信が争った訳で…。
参加した人々はまさに戦国時代という顔ぶれ。
秀吉は途中退場してしまいましたが…。




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この川が雨で増水していたので、這々の体で渡ったら
目の前にニッコリ精鋭の騎馬がいた…なんて、考えたくも無いな。

戦場は下流なので川幅広く治水もイマイチの時代。
滔々と流れていたのだろうなぁ、なんて思いを馳せました。


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さて、行きに見かけた川とは別のこの流れですが
用水路みたいです。しかもかなり古いもの。




以下の2枚の写真で、七ヶ用水はお分かり頂けたと思う。(手抜きではない)

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ほぼ江戸時代に計画されて、明治に完成したものらしい。
中央では大きな変革があった時期ですが、農家にはそんなの関係ないのだな。
ここより下流の農地が文字通り潤った訳です。

いや、このレンガを見ると、多少なりとも西洋の水道技術が入ってるのだろうな。
全くの想像ですが…。


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さて、何となくこの七ヶ用水路沿いを歩きます。


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川幅いっぱいに流れる迫力。
水にパワーがあるというやつです。
見たら分かる、ゆっくりが逆に怖いという感覚…。



あ!畑の向こうにあるのはもしや…。
良い予感が当たりました。


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見つけました、まだフレッシュな廃線跡。
先程の駅から違和感なく、その方向に眠っていました。


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柵も何も無く、開けっぴろげにそのまま。
なかなか出来ない事なので、線路沿いを歩きます。



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何か背徳感も混じり、ドキドキするなぁ。



線路ならではの目線の中歩きます。が。意外早く行き止まり。
線路は市街地の中に吸い込まれていきますが、ここら辺までだな。


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用水路の分水の分水沿いを。
でもとても豊かな流れ。
川沿いの家はこの流れを利用する為に、降りる所を設けてる。
大水が出た時どうなるんだろう。。



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しかし美しいな。

ここは酒造さんの裏。
飲めませんが、水の豊かな所は必ず良いお酒がある。
まあ、飲めませんが…。




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歩いていると暑くて暑くて…。
気づいたら、駅の前まで来ていました。


無計画の定番、電車の時間は全然先でした。



でもこの時間が楽しい。
どう足掻いても電車は来ないので、ゆっくり駅を眺めます。



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先程の駅、加賀一の宮駅の記憶が…。
見る限り、愛されて親しまれていた駅のようですね。
コメントを頂いた方々も乗っていたに違いない。。



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「ほんとうに井の頭線だ〜」


なんて眺めてたら、足元でチャリンと…。



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無造作に犬釘が散らばってました。
線路と枕木を繋げるものです。
この形は魅力的ですね。



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何か刻印の様なものが。
JISマーク…かな。


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あちこちに散らばってましたので、綺麗に並べてみたり…。
あ、電車が来た。


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井の頭線と思いきや、またまた東急線になりました。



いざ金沢へ。




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とは言っても乗車は30分位。
あっという間に到着。
少し地味な所を通って、市街に向かいます。


そういえば…お寺が多いです。
寺町と言ったか。




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平坦なイメージの金沢ですが、意外と上り下りがある事に気付きました。
市街地は台地の上にある感じでしょうか。



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たまたま良い路地の先には忍者寺。
ここは予約で見学ができます。
もちろん…してません(笑



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本当にお寺ばかり。
初めて歩くと驚きますよ…。



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猫のように狭い所を選んで歩きます。
多分…市街に向かってるはず。
太陽が出てるので、方向は何となく分かる。


この路地を抜けると…。



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物凄い急な階段。
しかも人通りが多い。
ここは古くからある階段なのだろう。


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井上靖の碑が。
まだ読んだことのない作品ですが…W坂と言うのか。
電通が付けそうな名前だなぁ、なんて。(旧制四高の学生が付けたらしい)


かなり歴史のある坂ですが、付近にも幾つかあったらしい。
石伐坂、清立寺坂…。

諸説あると言いますが、ここに来ると分かる、間違いなく良い坂です。
狭い路地からパッと広がる川と桜。
遠くには竪町の市街が一望できる開放感。



ここは通る事をオススメします。



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桜橋という橋を渡って。
渡って…。



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鴨たちがしきりに何かを話しています。
信じてもらえないでしょうが…確実に何かを話していた…。
暫く釘付けになりました。



「絶対あっち行った方が良いよ」


「いや、まだ来てない奴が居るから、待とうよ」


「じゃあ先に行くわ」


「ちょっ…待てよ」


「何だよ、あいつらが遅いからじゃん」


「良いから戻れよ。来たら皆んなで行こうよ。な。な」


「んだよ…分かったよ。ちょっとだからな…」


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連れ戻したりして可愛い…。
何か行き先についての相違があった様子。
鴨は見てて飽きないんです。




あ、だんだん暗くなってきた。




ちょっと竪町には行きたい所があった。







続きます。


Commented by renchiyan4 at 2019-06-12 04:54
おはようございます
七ヶ用水川面は緩やかですが底は流れが速く怖いですよ
違う視点で見る地元新鮮に見えました ありがとうござ
います いつか鶴来から上の山間部不便ですが来て下さいね
車でこないと不便ですが・・・
Commented by kkai0318 at 2019-06-13 23:04
renchiyanさん

こんばんは〜。
用水路は底の流れも速いんですね。
見ていてゆったりと、なんて思ってたら結構怖いんですね…。
人が落ちたりするのでしょうか。

この辺りは何度も来ている場所と思います。
時間の流れが金沢と比べると随分穏やかに感じました。
とても良い雰囲気が印象的でしたよ〜。
山間部も素晴らしいでしょうね。
行きたい所は数限りなくありますね。和竿の工房も付近にあるようなのです。
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by kkai0318 | 2019-06-12 00:15 | | Trackback | Comments(2)