2017年 05月 22日
ink
インク。
何かを書く時、描く時に大事な物。
普段は使い捨て、若しくはカートリッジタイプの物を使っているとあまり意識しません。
自分は時々万年筆を使うので、これらが必要です。
現在、売り場に行くと、様々な色が出ています。
それは日本の繊細な色だったり、鮮やかな色だったり。
ついつい色々見ると、新しいインクを試したくなりますが・・・。
こうした手持ちのインク群を思い出すと、ハッとして手を引っ込めます。
あの一本でどれだけ書けるのか・・・。
見える所に並べておくのも、増やさない抑止力の一助。
んで、昔から定番と言えるこの色に落ち着く訳です。
さて。
唐突ですが、万年筆全盛の時代を想像します。
出先でいつもの気に入った色のインクが切れてしまった・・・。
新たに思いついた事や、大事なメモを取れない。
そして気の利いた手紙を書こうにも、気に入ったインクが無いので気分が乗らない。
そこで自分の準備の悪さに、悪態をついたりする訳です。
人間は失敗から学ぶもので、次からの外出はインク持参で行こうと思う訳です。
そして、その後は丈夫なガラス製のインクを持ち、あんな目に遭わないように備える訳です。
もうこれで大丈夫、という安心が約束された訳で。(ワケワケうるさいですが)
しかし幾度も持ち歩いた時にふと思った。
「なんでこんなに重たくて、ゴロゴロしている物を持たないといけないのか?」
ガラス製なので、落下や衝撃に気を使うし。
モンブランユーザーは特にインク瓶が重いので、そう思ったでしょう。
メーカーの動きは早かった。
新しい素材で軽くて小さなインク瓶を作れば良いのだ、と。
これなら持ち運び専用として、出先がオフィスに変身。
鞄にもスマートに入り、ガラス製では無いので半分以下の重さ。
一応「トラベルコンテナ」と呼ばれていた。
ドイツはやはり合理的。
しかし、なぜか定番とならなかった。
Willkommen!とはならなかった。
正確な理由は分かりませんが、モンブランらしからぬチープさと
「インクを補充するとはそうではない」何かがあったのでしょう・・・。
そして・・・もしかすると、もしかしてなのですが。
この箱が証明しているように、液漏れが激しかったのではないか。
と推測しています。
少し柔らか目のケースは、押されたり熱や気圧の変化で液が「ビビッ!」と
漏れちゃうんじゃないかと。
最悪破損して使い物にならなかったのだと。
きっと「Scheisse...」なんて真顔で言ったに違いない。
あまり残っておらず、web上でも殆どお目に掛かれないので、ある意味珍しいのかも。
メーカーも合理的ですが、ユーザーは更に合理的だったという・・・。
ユーザーから見放されるのも早かった・・・。(と勝手に推測)
以上、長い想像でした。
個人的には、時々迷走するこうしたモンブランの発想が好きです。
ボールペンでもエキセントリックなデザインを出していたりしていて
「お、面白い」なんて求めてしまったものの・・。
当時はどうにも馴染めなくて結局人にあげてしまった。
今だったら結構好きかも、なんて思っています。
時間が掛かるんだな。
このインク瓶なんて、よく見ると国際展示場みたいです。
個人的には比類がないし、味があって大好きです。
これもどこかで見初められて、再販とかしたりして・・・。
と、思っていたら全然知らない所からしっかり出ていました。
あ・・・インクを見ていたら夜更かししてしまった・・・。
何も書かずに、インクを見るとは愚も良い所。
手紙はまだ後日に持ち越しです。
おしまい。
こんばんは~。
ありがとうございます。昔からモンブランは好きなのですが
最も心惹かれるのがこのインク瓶なんです。ハイヒール型というか、ドイツらしい機能とデザインが
融合したインク瓶。この持ち運びのも良いですよね。
ちょっとiさんの頭の中を覗いたような気持ちになりました。
いろんな事が詰まっているんだなと。
早くドイツに行ったほうがいいですよ~(笑
祖父が万年筆で物書きをしていました。
私は憧れて、パリの文具店で
赤い羽根万年筆を買いました。
これで手紙を書くと、燃えます。
だから、わかります。旅先で書きたい気持ち!
いつか、広いカフェを持てたら、
ライティングビュローを置きたいです。
もちろん、万年筆とレターセットと切手も用意します。
モコ
こんばんは~。
おぉ~それは凄い!その影響あってそんな事が・・。
きっと喜んでいるでしょうね。
自分も憧れから始まり、字を書くことが好きになりました。
勝負ペンというか、気合いが入る時ってありますよね。
前は良く書いていたんですが、最近は・・。ちょっと余裕を持って旅に出たいです。
ライティングビュロー分かる!あの蛇腹でバラバラって開けて、テーブルが出てくるやつ(笑
今でも欲しいです。
あ、地図公開見ましたよ~。
場所はすでに知っていますが、国道1号線があるともっと分かりやすいかもです(笑
楽しみですね~!