2017年 02月 02日
Cubbing West 7(旅行・お出かけ部門)
参道を歩くと目の前に那智の大滝。
夕闇迫る時間に、呆然と立ちすくみます。
でかい。
いよいよ神域に踏み込んだ感じがします。
今回はまるで「アニミズム」を探る旅をしているようです。
3年程前に日本屈指のクライマーがここを登ろうとし・・・。
その騒動を知った時に色んな事を思いました。
掻き立てたのは何か。
大小あれど根底に神様を畏怖し尊敬する日本の心と。
一方、困難に自分を見出し、生きている事や自然の偉大さを体感するクライミング。
その2つがぶつかりあった場所に来て、再び色んな事を思います。
※勿論クライミングは禁止されています。
自分は神域だと思うので、例え許可があっても登ることはしないでしょう。
自分の行為によって誰かが怒ったり、悲しんだりする場所には足を踏み入れる事はないでしょう。
そして実際に見て、怖すぎて険しくて自分を悟るでしょう。。
そろそろ後にします。
階段を登り。
参拝します。
ここまで来られた事に感謝です。
最近はお願いすることは無くて・・・。
健康な体と健全な心でお参りに来られた事を感謝するだけ。
神さまはきっと忙しい。
この高度になると、滝の見えかたが変わります。
いや・・・凄い。
何を崇拝するでもない日常ですが、心に来るものがあります。
ここは熊野那智大社。
やっぱり・・・大幅に予定が狂っているということを日照を見て思います(笑
今日中に熊野本宮大社に行こうと思っていた自分が馬鹿だった・・・。
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再び国道へ戻り、新宮まで戻ります。
道々に柑橘が。
さすが和歌山です。
美味しそうだなと、こうしたものがあると停まって見てしまう。
風が強い。
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※ここから写真なしのテキストです。
写真が撮れるかっちゅうの・・という夜。
やられているkkaiをお楽しみください。
日も暮れた頃に新宮を過ぎ、熊野川に沿って山に入っていきます。
1つ目のトンネルを越え、ここで気付きました。
「恐ろしく風が強い」
川上から吹いてくる風にカブが戻されるようです。
時速15キロ~20キロ位しか出ない。
先程まで海沿いで強いと思っていた風が赤子に感じます。
そんな体でヨロヨロと暗い道を走ります。
車は気にせずビュンビュン通り過ぎます。
凄い乗り物だな・・と純粋な羨望を隠せません。
通ったことのある方ならご存知、川沿いの道は真っ暗。
右に熊野川の大河の存在はあるものの、地理を掴めません。
現在20時を回った所。
いよいよキャンプしないとまずいな・・・。
風で体温が急激に下がってきたし。
「あ、あそこだ!」と川へ行く道があります。
ここを逃したら、もう先は無さそう。
そして河原に降り立ちます。
「ゴォー・・・」
暴風と言える河原を渡る風。
遮るものは一切無く、自由に風が吹き抜ける。
照らした先、髪のように曲がっている竹藪に若干引き気味になりますが・・・キャンプを決意。
いや・・恐ろしいな。ビビってばかりだな。
エンジンを止めると、辺りは真っ暗。
時折暴力的な風が5ミリほどの砂利を飛ばし、礫(つぶて)となって全身に当たる。
暗闇から体を揺らす風がいきなり来て、また暗闇に抜けていく。
「むふふ・・」と変な笑いしか出ません。
テントを設営するにも・・テントを持っただけでもその塊を奪い去ろうとする。
これは意識を変えないと、テント他備品を飛ばされておしまいだな。
ちょっと落ち着いて手順を考えよう・・・。
山でやるように・・・。
まずは人の頭ほどの大きさの石を探します。
これを10個。
広い河原をヘッドランプで探す。
なかなか骨のいる作業です。
フウフウ・・揃った・・。
そして丸めてあるテントを生地だけ開いて・・。
どっかりと上に座り、ポールを通します。
その後フライを装着し、風上側3箇所を石でペグダウン。
はためくテントを押さえ、立ち上がった時の場所に順次、石ペグを置いていきます。
そしてこのタイミングで荷物を中に入れ、テント下に回る風を抑えます。
風下側まで石を置いたらポールを立ち上げます。(ここまでで6個石を使う。モステントの場合)
ヨコヨコ・・タテと。
横は良いですが、最終的にメイン骨となる縦ポールを立ち上げる時一番気を使う。
ここまでの強風の中でこのテントは張ったことがない。
果たして耐えられるか・・・。緊張の一瞬。
「せーの!」
と僅かに風が弱まった隙に一気に立ち上げ、残った石でフライの張り綱を固定。
ピンピンに張ったのを確認して、ササッと中に入り、様子を見ます。
うぉ・・・物凄いひしゃげ方をしています・・・。
壁が体に着くような潰れ方をしていますが、ポールが極端にしなっています。
あとは生地が破れずに持つかだな・・・。
寝袋を広げ、落ち着くために中に入り一息つきます。
体が冷え過ぎた。ガチガチ震えが止まらない。
「あ、カブは大丈夫かな・・」と藪にツッコんであるから平気か・・と思い直し
グラノーラを一口と水を飲む。
暴力的な風はいよいよ強さを増し、吹き荒れて来ています。
「そう言えばちゃんとご飯を食べてないな」
お腹がひどく空いている事に気付き、強引にご飯を食べます。
この時もテントを体で押さえています。
背中を誰かが押してくるような風、風です。。
常に体が揺れていますが、山での「キツイ風モード」になっているので
気持ちは大丈夫。ただ、装備が心配です。
食事を終え、不安を残しながら寝袋へ。
さっきまで海沿いの穏やかな所に居たよな・・って思い返し・・。
テントを立てるのに必死な自分を思い出し笑ってしまいます。
1人でも笑うと元気が出てきます。
「まぁ、何とかなるでしょ。ヤバイけど(笑」
「シャリシャリ・・・バチバチ!!」とテントの生地に砂と石が当たる音が聞こえる。
どこからか砂が入ってくるみたいで、全体的に砂っぽい。
強い時にはテントの下まで風が入り込み、持ち上がるかと思うような時がある。
「あ、あのジッパーが壊れている所か・・やらないとな・・」と見ていると
ウトウトしてきます。
「バチバチバチ・・!!」
という音で目が覚め、「トイレ行きたい・・ウトウト・・バチバチっ!!」
とこんな感じの繰り返し。
依然として、外では唸りをあげて風が吹き荒れています。
これから弱くなるのか、強くなるのか。
波状に、強弱をつけて空気の塊が来る。
熊野川河畔、23:00現在、そわそわして眠れず。
続きます。
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第一回プラチナブロガーコンテスト
そ、それからどーなったーん!!!!!
こんばんは~。
・・ゴクリ・・今夜分かります(って大したことないです)
本当に砂っぽい夜でしたよ・・。
こんなに乱されるとは思っても無かったです。
その次の日もゴッソリやられてしまいました(笑
こんばんは~。
強風が吹くと覚悟している山だと違うんですけどね~。
まさか、と思ったので、背の高いテントがひたすら心配でした。
ポールが折れる時はいきなりなので、ちょっとビクビクしていました。
33年前って・・・。
今と変わらないですか?
昔の姿を見てみたいですね~!
そんなときに笑が出ちゃうのは
わかる気がしますが、
飛ばされそう壊されそうで落ち着かなさそう。
自分は甘ったれでひ弱なうなのでkkai0318さんの強いとこ見て刺激をいただきたいと思います
こんばんは~。
本当はこの風の中ではやっちゃいけないんですけどね・・。
一か八かの要素がある時(強風下で初めて張るテント)は特に・・。
あまり寝られた印象は無いですが、無事に・・(笑
山では時々ある風なんです。
と言いながら・・いや~正直怖かったですよ。
最初は笑えもしませんでしたが・・。
記事をアップしました~。
こんばんは~。
(一体どうなっちゃうの、自分)むふふ・・って感じでした。
怖いですが、ちょっと楽しくなったのも事実・・。
ピリッとした場面を求めている部分もどこかにあるんですよね。
人が入ったテントが飛ばされたのを見たことがあるので、自分も気が気でなかったですが・・。
ご飯を食べて、ちょっと落ち着きました。
この日起きたことは、後に比べると生易しいかも・・(笑
こんばんは~。
やってしまいました・・(笑
もう、笑うしかなかったんですよ・・。
何とか無事に朝を迎えることができました。
今回の旅がもっともキツかったかもしれません。
なので・・大体OKな体になりました(笑
こんにちは~。
大きい滝でした。神域に相応しい滝で、霧がかったら全然違う印象を持ったでしょうね。
熊野古道もその当時とどう違うのか気になりました。
普通の道も古道のような雰囲気だったのかな・・?とか。
天気が良いだけに、風への対策をほとんどしていなかったので
びっくりしたんでしょうね(笑
無事に朝を迎えることが出来ました!