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Sauntering  古錆日記・気に入った物、コトをつらつらと。

Cubbing West 7(旅行・お出かけ部門)








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参道を歩くと目の前に那智の大滝。
夕闇迫る時間に、呆然と立ちすくみます。


でかい。



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いよいよ神域に踏み込んだ感じがします。
今回はまるで「アニミズム」を探る旅をしているようです。





3年程前に日本屈指のクライマーがここを登ろうとし・・・。
その騒動を知った時に色んな事を思いました。

掻き立てたのは何か。

大小あれど根底に神様を畏怖し尊敬する日本の心と。
一方、困難に自分を見出し、生きている事や自然の偉大さを体感するクライミング。

その2つがぶつかりあった場所に来て、再び色んな事を思います。





※勿論クライミングは禁止されています。

自分は神域だと思うので、例え許可があっても登ることはしないでしょう。
自分の行為によって誰かが怒ったり、悲しんだりする場所には足を踏み入れる事はないでしょう。
そして実際に見て、怖すぎて険しくて自分を悟るでしょう。。



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そろそろ後にします。




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階段を登り。




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参拝します。



ここまで来られた事に感謝です。

最近はお願いすることは無くて・・・。
健康な体と健全な心でお参りに来られた事を感謝するだけ。

神さまはきっと忙しい。



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この高度になると、滝の見えかたが変わります。


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いや・・・凄い。

何を崇拝するでもない日常ですが、心に来るものがあります。



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ここは熊野那智大社。


やっぱり・・・大幅に予定が狂っているということを日照を見て思います(笑
今日中に熊野本宮大社に行こうと思っていた自分が馬鹿だった・・・。





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再び国道へ戻り、新宮まで戻ります。



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道々に柑橘が。
さすが和歌山です。
美味しそうだなと、こうしたものがあると停まって見てしまう。


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風が強い。






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ここから写真なしのテキストです。
写真が撮れるかっちゅうの・・という夜。
やられているkkaiをお楽しみください。





日も暮れた頃に新宮を過ぎ、熊野川に沿って山に入っていきます。
1つ目のトンネルを越え、ここで気付きました。




「恐ろしく風が強い」




川上から吹いてくる風にカブが戻されるようです。
時速15キロ~20キロ位しか出ない。
先程まで海沿いで強いと思っていた風が赤子に感じます。




そんな体でヨロヨロと暗い道を走ります。




車は気にせずビュンビュン通り過ぎます。
凄い乗り物だな・・と純粋な羨望を隠せません。






通ったことのある方ならご存知、川沿いの道は真っ暗。
右に熊野川の大河の存在はあるものの、地理を掴めません。





現在20時を回った所。
いよいよキャンプしないとまずいな・・・。
風で体温が急激に下がってきたし。






「あ、あそこだ!」と川へ行く道があります。
ここを逃したら、もう先は無さそう。




そして河原に降り立ちます。





「ゴォー・・・」




暴風と言える河原を渡る風。
遮るものは一切無く、自由に風が吹き抜ける。
照らした先、髪のように曲がっている竹藪に若干引き気味になりますが・・・キャンプを決意。



いや・・恐ろしいな。ビビってばかりだな。





エンジンを止めると、辺りは真っ暗。
時折暴力的な風が5ミリほどの砂利を飛ばし、礫(つぶて)となって全身に当たる。
暗闇から体を揺らす風がいきなり来て、また暗闇に抜けていく。



「むふふ・・」と変な笑いしか出ません。




テントを設営するにも・・テントを持っただけでもその塊を奪い去ろうとする。
これは意識を変えないと、テント他備品を飛ばされておしまいだな。
ちょっと落ち着いて手順を考えよう・・・。
山でやるように・・・。




まずは人の頭ほどの大きさの石を探します。
これを10個。
広い河原をヘッドランプで探す。
なかなか骨のいる作業です。




フウフウ・・揃った・・。




そして丸めてあるテントを生地だけ開いて・・。
どっかりと上に座り、ポールを通します。
その後フライを装着し、風上側3箇所を石でペグダウン。
はためくテントを押さえ、立ち上がった時の場所に順次、石ペグを置いていきます。
そしてこのタイミングで荷物を中に入れ、テント下に回る風を抑えます。


風下側まで石を置いたらポールを立ち上げます。(ここまでで6個石を使う。モステントの場合)
ヨコヨコ・・タテと。


横は良いですが、最終的にメイン骨となる縦ポールを立ち上げる時一番気を使う。
ここまでの強風の中でこのテントは張ったことがない。
果たして耐えられるか・・・。緊張の一瞬。




「せーの!」




と僅かに風が弱まった隙に一気に立ち上げ、残った石でフライの張り綱を固定。
ピンピンに張ったのを確認して、ササッと中に入り、様子を見ます。




うぉ・・・物凄いひしゃげ方をしています・・・。
壁が体に着くような潰れ方をしていますが、ポールが極端にしなっています。
あとは生地が破れずに持つかだな・・・。





寝袋を広げ、落ち着くために中に入り一息つきます。
体が冷え過ぎた。ガチガチ震えが止まらない。



「あ、カブは大丈夫かな・・」と藪にツッコんであるから平気か・・と思い直し
グラノーラを一口と水を飲む。




暴力的な風はいよいよ強さを増し、吹き荒れて来ています。






「そう言えばちゃんとご飯を食べてないな」




お腹がひどく空いている事に気付き、強引にご飯を食べます。





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(豪華な晩餐の図)





この時もテントを体で押さえています。
背中を誰かが押してくるような風、風です。。
常に体が揺れていますが、山での「キツイ風モード」になっているので
気持ちは大丈夫。ただ、装備が心配です。




食事を終え、不安を残しながら寝袋へ。
さっきまで海沿いの穏やかな所に居たよな・・って思い返し・・。
テントを立てるのに必死な自分を思い出し笑ってしまいます。
1人でも笑うと元気が出てきます。



「まぁ、何とかなるでしょ。ヤバイけど(笑」






「シャリシャリ・・・バチバチ!!」とテントの生地に砂と石が当たる音が聞こえる。
どこからか砂が入ってくるみたいで、全体的に砂っぽい。
強い時にはテントの下まで風が入り込み、持ち上がるかと思うような時がある。



「あ、あのジッパーが壊れている所か・・やらないとな・・」と見ていると
ウトウトしてきます。




「バチバチバチ・・!!」




という音で目が覚め、「トイレ行きたい・・ウトウト・・バチバチっ!!」
とこんな感じの繰り返し。






依然として、外では唸りをあげて風が吹き荒れています。
これから弱くなるのか、強くなるのか。
波状に、強弱をつけて空気の塊が来る。





熊野川河畔、23:00現在、そわそわして眠れず。








続きます。







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第一回プラチナブロガーコンテスト


Commented by f15eagle_coco at 2017-02-03 09:20
…ゴクリ。(゚ェ゚;)

そ、それからどーなったーん!!!!!
Commented by satohit at 2017-02-03 12:58
強風のなかでの設営、食事、就寝、、
大丈夫だったのでしょうか・・・
わたしも強風でテントのポール折ったことがあります(>_<)

那智の滝♪ 懐かしい~
33年くらい前に行きました(笑

Commented by kkai0318 at 2017-02-03 22:48
ココさん

こんばんは~。
・・ゴクリ・・今夜分かります(って大したことないです)
本当に砂っぽい夜でしたよ・・。
こんなに乱されるとは思っても無かったです。
その次の日もゴッソリやられてしまいました(笑
Commented by kkai0318 at 2017-02-03 22:50
satohitさん

こんばんは~。
強風が吹くと覚悟している山だと違うんですけどね~。
まさか、と思ったので、背の高いテントがひたすら心配でした。
ポールが折れる時はいきなりなので、ちょっとビクビクしていました。

33年前って・・・。
今と変わらないですか?
昔の姿を見てみたいですね~!
Commented by watmooi at 2017-02-03 22:52
そんな風の中でテント!?キャンプ!?
怖い~~!!
笑えません!!
想像出来ません!!
どうなるのですか?
Commented by sakanatsuko at 2017-02-03 23:18
怖そうな(>_<)!
そんなときに笑が出ちゃうのは
わかる気がしますが、
飛ばされそう壊されそうで落ち着かなさそう。

自分は甘ったれでひ弱なうなのでkkai0318さんの強いとこ見て刺激をいただきたいと思います
Commented by はたぼぉ at 2017-02-03 23:31 x
その状況で笑みとか、ほんとお馬鹿ですね。。。
Commented by kkai0318 at 2017-02-04 00:19
ワットモーイさん

こんばんは~。
本当はこの風の中ではやっちゃいけないんですけどね・・。
一か八かの要素がある時(強風下で初めて張るテント)は特に・・。
あまり寝られた印象は無いですが、無事に・・(笑
山では時々ある風なんです。

と言いながら・・いや~正直怖かったですよ。
最初は笑えもしませんでしたが・・。
記事をアップしました~。
Commented by kkai0318 at 2017-02-04 00:22
さかなっこさん

こんばんは~。
(一体どうなっちゃうの、自分)むふふ・・って感じでした。
怖いですが、ちょっと楽しくなったのも事実・・。
ピリッとした場面を求めている部分もどこかにあるんですよね。

人が入ったテントが飛ばされたのを見たことがあるので、自分も気が気でなかったですが・・。
ご飯を食べて、ちょっと落ち着きました。
この日起きたことは、後に比べると生易しいかも・・(笑
Commented by kkai0318 at 2017-02-04 00:25
はたぼぉさん

こんばんは~。
やってしまいました・・(笑
もう、笑うしかなかったんですよ・・。

何とか無事に朝を迎えることができました。
今回の旅がもっともキツかったかもしれません。
なので・・大体OKな体になりました(笑
Commented by kazutanumi at 2017-02-04 09:36
那智の大滝 壮観ですね。
熊野古道も厳かな、、、空気自体がなにか違うような感じですね。

暴風でのキャンプ 無事にやり過ごせてよかったです。ひやひやして読みました。(笑)
Commented by kkai0318 at 2017-02-05 11:25
kazutanumiさん

こんにちは~。
大きい滝でした。神域に相応しい滝で、霧がかったら全然違う印象を持ったでしょうね。
熊野古道もその当時とどう違うのか気になりました。
普通の道も古道のような雰囲気だったのかな・・?とか。

天気が良いだけに、風への対策をほとんどしていなかったので
びっくりしたんでしょうね(笑
無事に朝を迎えることが出来ました!
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by kkai0318 | 2017-02-02 23:33 | カブ旅・カブ | Trackback | Comments(12)