人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Sauntering  古錆日記・気に入った物、コトをつらつらと。

Japanese Creel





Japanese Creel _b0223512_23371246.jpg





籠の手入れをしました。




若干、籠では無いものも混じっていますが‥・それはまた追々。
今日は小型の物を中心にメンテナンスをしました。



Japanese Creel _b0223512_23425923.jpg

Japanese Creel _b0223512_2343878.jpg



こちらの2つは表情とても良く、小さい籠ですが洗練されています。
編み方が限りなく籠寅に近い。
菱型の模様は籠寅で良く見られるものです。
分かりやすい焼き印は無いので、確証はありません。



そうでなくとも、この籠の持つ雰囲気は素晴らしい。




Japanese Creel _b0223512_23475078.jpg


何というか・・手にして分かる、全体のかっちりした作りでありながら
腰が柔らかく、上品さを感じる物の良さ。それでいて軽い。
感覚ですが、何となく分かるもの。







Japanese Creel _b0223512_235116100.jpg



こちらは三浦半島で多く作られていた黒鯛魚籠。
なので名前も「三浦黒鯛魚籠」と言います。
通だと「磯カゴ」と呼ぶらしい。

現在も横須賀の西村釣具に置いてありますが、ご主人曰く・・。
「これは中国産なので、モノが昔のとはぜんぜん違うよ。これは買ってもしょうがないよ・・。
雰囲気はあるけどね」

正直なご主人のアドバイスに従いやめました。


Japanese Creel _b0223512_23563224.jpg


こちらは小振りながらも、古くに日本の職人さんが作ったオリジナル。
中国製とはコシとヒゴの厚みも違う。
用途が用途だけに、ガッシリとした作りです。

小さいので、大きな黒鯛が釣れたら困りますが・・。



Japanese Creel _b0223512_001913.jpg


縁の竹が割れてきたので、前回と同じく銅線(アカ)で補強します。




Japanese Creel _b0223512_085112.jpg



それぞれのサイズは小さいですが、良い存在感。
釣り場では風景に馴染むでしょう。



そして別に釣りのみならず、花器としてもいいかも。




Japanese Creel _b0223512_0153041.jpg


一番左が籠寅の物。
サイズ比較。傘の大きさと比べても小さい。






Japanese Creel _b0223512_0172216.jpg





ごく最近、ナンタケットバスケットを作る方と知り合い、その作品を手に取る機会がありました。
その精緻でしっかりとした作りに見惚れ、ヒゴの細さや全体の堅牢さは素晴らしい物。
その方は先生なので、素晴らしい作りなのは一目瞭然でしたが。
世界は広いなぁと思った次第・・・。



いずれ縁があれば1つと、思っています。
ナンタケットバスケットで魚籠の形とか無いのかな・・・。





おしまい。







登山・キャンプ ブログランキングへ


登山 ブログランキングへ

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村
Commented by BBpinevalley at 2016-06-27 15:05
日本のカゴ、いいですね〜。
文化の高さが現れていますよね。
ナンタケットもいいけれど、やっぱり日本のの方が好きかな。
Commented by kkai0318 at 2016-06-27 22:59
BBpinevalleyさん

こんばんは~。
目の細かさに、竹との付き合いの歴史を感じます。
魚籠に限らず、釣り竿や箒などでもその素材の美しさを引き出す
のが上手ですよね。
ナンタケットの緻密さにも驚きましたが、気軽さが無いんですかね~。
でも魅力的なのは間違いないですね。良く出来た物に弱いです(笑
Commented by pikorin77jp at 2016-06-28 00:24
こんばんは!
良い籠たちですね!籠大好きです。
アンティークミシンの下にあるとまた雰囲気でていいですね。
Commented by watmooi at 2016-06-28 17:41
籠、私も大好きです。
アケビの蔓とか、藤とか、
竹もいろいろありますよね。

籠にお花、
手づくりであればどんなお花も
お互いを引き立て合いますよね。
kkaiさんのコレクション、いつもびっくりです(笑)。
Commented by marucox0326 at 2016-06-28 18:09
これは、いわゆる「びく」ですね。
確かに花籠にしても素敵。
ただ、何だか「浦島太郎」を連想した私はやっぱりおかしい?

いつもkkaiさんについて思うのは
単にモノを収集されるだけでなく
そのモノの歴史や作られた過程も調べ
お手入れもきちんとされていることです。
モノに対する愛情と尊敬がなければできないこと。
素晴らしいです。

そして「四季の森ホテル」是非訪れたいと思いました。
あのあたり私も好きなので。素敵なところですよね。
Commented by harupanda1111 at 2016-06-28 22:59
はじめまして。
先日はいいねを押していただき、ありがとうございました。
また遊びに来させていただきますね!
Commented by kkai0318 at 2016-06-29 00:00
pikorin77jpさん

こんばんは~。
籠、いいですよね。特に綺麗に編み込まれていて
ふっくらした形が好きなんです。光に透かしてみると編み目がよく見えて・・。つい眺めてしまいます。
どれも結構古いので、大事にメンテナンスをしながら使おうと思っています。
Commented by kkai0318 at 2016-06-29 00:03
ワットモーイさん

こんばんは~。
アケビもいいですね。飴色になっていくのがこれまた・・。
その素材のそれぞれの良さってありますね。
自分は特に竹が好きで、煤竹の表情は魅力的です。

花は絶対に合うと思います。
籠職人さんは元々花器を作っていたりするので、色んな形があるんですよ。植物同士、引き立て合いますね。
この辺りはまだ見直されていないので、編み手が減っているように思います・・。
Commented by kkai0318 at 2016-06-29 00:15
marucox0326さん

こんばんは~。
そうです、すべて魚籠です。
実は・・まだたくさんあるんです。実用の道具だと思っているのですが
美しさについ、眺めるだけになってしまっているのが可哀想な所・・。
浦島太郎は正しいですよ。手甲、腰ミノに魚籠、布袋の延べ竿は定番のイメージですね(笑
浦島さんの魚籠は口が広いタイプが多いので、何か地域差もあったりして。

魚籠は気に入ったり、地方に行った時に求めていたら、
いつの間にか種類が集まってきてしまいまして・・。
やはりどういう経緯でこの形になったのかなどが気になります。
地域差もとても面白いんです。

そして、職人さんが丹精込めて作り上げたものなので、手入れや愛情を注がないと作り手や、物に対して失礼な気がしちゃうんです。
後世に伝えられたらもっと良いですけど・・。


四季の森ホテル、こじんまりとしていて、静かで
良いホテルでした。是非訪れてみてくださいね。
レストランでコーヒーを飲むだけでも良いなって思いました。
Commented by kkai0318 at 2016-06-29 00:19
harupanda1111さん

こんばんは~。
こちらこそ、ご訪問とコメントをありがとうございます。
手仕事をされるようですね。自分では全く作れないので凄いなと思います。
こちらこそ、いつでもお待ちしております~!
名前
URL
削除用パスワード
by kkai0318 | 2016-06-27 00:36 | 和釣り具 | Trackback | Comments(10)