2016年 01月 22日
Cub a nice trip 2016 その8
長良川を遡っていきます。
冬の川は水が澄んで綺麗。
特に長良川は綺麗な事で有名です。
この青い橋を越えると、右に橋が見えます。
ここで一休止。
よく見ると小魚が泳いでいます。
海と遮られる物が無かった時代はどうだったんでしょう。
つくづく河口堰があるのが残念。
何も知らずにこうして川を見ると、嫋やかに流れる清流そのもの。
相模川も、昔はどんな川だったのだろうと想います。
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お次の目的地は国道を離れ、ちょっとだけ迷って
地元の方に道を聞いて、僅かに林道を走ります。
この道を教えてくれたおばあちゃんがとても優しく、可愛かった。
こうした優しさの積み重ねが、良き旅と印象づけます。
到着!
ここも大きな目的地の1つ。
4年くらい前に自分のブログで記事にしました。
こちらもやっと来ることができました。
郡上竿、最後の竿師である福手福雄さんの工房です。
いきなりの訪問でしたが、快くお話をしてくれました。
小さい時の話や、作り始めた頃の話、四方山話・・・。
去年刈った竹を火抜きしながらの時間。
「カラン‥‥コロン・・」
と小さな音だけが聞こえます。
目の前でお話しながら、様々な作業を見せてくれます。
運良く、管継ぎ(真鍮の金具を継ぎ口に付ける)の付けるところも見せてくれました。
ここはどんな風に付くのか疑問だったので、とても嬉しい。
この工房にある道具は全て手作り。
一つ一つ丁寧に説明してくれます。
こちらは竹を矯める時に使うもの。
矯め木は決まった形しか無いと思っていましたが、こんな方法もあるんだなと感心します。
力を入れやすく、両手が使えます。
桐の木で出来ていて、傷を付けない。
細いものから太いものまでこれで出来るそうです。
一番奥の太い切り込みは鮎竿用。
もうずっと使っていないと言っていました。
今は軽い高級カーボン竿が中心なので、重い竹は需要が無いとも仰ってました。
長大な鮎竿はどれだけ重いのだろう。
釣味は竹の方が良くて、比べ物にならないらしい。
一見雑然としていますが
何もかも元々そこにあるように配置してあります。
道具を取る時、見ていない。
何十年も配置が変わっていないのでしょう。
最小限の動きで作業が進められます。
こんな配置好きだなぁ。
とても使いやすそうな作業場。
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福手さんの竿を持っている事を伝えると、とても嬉しそうな表情になりました。
ちょっと前の竿なので、次回来る時に持ってくる約束をしました。
次は予備の穂先を作ってもらおう。
完成品の竿を持ったり振ったりしながら。
やはり剛竿ですが、素晴らしい竿です。
そして美しい。
半ば取材のような体をなしましたが、色んな話がポンポン出てきます。
知らない漁法の話も面白い。
そして有名な郡上魚籠の事も。
全国的に有名である郡上魚籠の「嶋作」こと、嶋数男さんですが
残念な事に、昨年にお亡くなりになったそうです・・・。
晩年は籠作りに必要な手の力が無く、なかなか作れなかったようです。
今回も行こうと思っていましたが、本当に残念です・・・。
魚籠は強い力で拵えたほうが、より細かな編み目で強度が出るようです。
若い方の作品が充実しているかも、とのこと。(魚籠に限っては)
現在は郡上魚籠を作っている方は一人。
白鳥町の郷戸さんという方です。
この方、凄腕の技術で「実用にこれ以上の魚籠はない」と福手さんも褒めていました。
郡上の釣具屋さんに現在も置いてある物がその方の作品です。
福手さんはその方の魚籠にカシューを塗って、強度を更に高めています。
実用の使い方かもしれません。水にも強いですね。
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「いや~しかし長良川の鮎って美味しいですよね。また夏になったら来て
食べてみようかと想います」
と言うと・・・。
「あ、あるよ。鮎は」
????
と別の場所に案内してくれました。
そこには大量の冷凍鮎が・・・。
すぐに冷凍すると味が落ちないで長期に保存できるようです。
鮎を冷凍って頭になかったので、ビックリしました・・・。
ふっくら大きい天然鮎を分けていただきました。
去年の秋に捕れたので、さび色が出ています。通称落鮎。
中には卵も・・・。
命を有り難く頂くことにします。
美味しそう!
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そろそろ出発します。
長時間作業の邪魔をしてしまいました。
色々お話を聞かせてくれるので、ついつい夢中になって話し込んでしまった。
とても穏やかで良い職人さんでした。この方の竿を持っているということが誇らしい。
やはり作り手と話をするってとても大事です。
また必ず来ることを約束して、名残惜しいまま工房を後にします。
素晴らしい時間でした。
さて・・・・次は郡上八幡へ。
続きます。
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人に対しても物に対しても、とても実直なkkaiさんの
お人柄が垣間見られますね。^^
自分もそういう人間でありたいと思いますよ。
あれ、、何だか朝から真面目だーーー笑
続編も楽しみです。。
なかなか足跡が残せず 覗き見放題で 申し訳ありません...(汗)
橋は 怖くて プルプル 桃尻筋が痛くなりますが 川の水がキレイ~♪
キーンと、冷たくも やわらかい水なのでしょうね!
道具... 職人魂... イイっすね~♪
冷凍鮎... 実は 知っておりました!
が、この鮎は 見事ですね~ まるで 金ののべぼうのようです!
美味しいんだろうなぁ~♪
今日も 素敵な旅のお裾分けを あざぁ~すぅ♪
きれいな透き通った川ですね!
相模川はどこまで上流にいけばこんな
清流になるのでしょうか?
道具を大切に職人さんの人柄まで惚れ込んじゃう
kkaiさんの流儀、好きだなぁ!
今日もいいお話ありがとうございました!
バイクの旅、気を付けて~♪
冷凍の鮎、我が家にもずいぶん前ですがしばら~くありました。
父が釣った鮎を冷凍しておき、
父が亡くなってから食べるに食べれず、、、。
結局どうしたのかなぁ?
釣り竿のお話や写真を見せていただき、
得意げに話をしていた父をなつかしく思い出させていただきました。
好きなことにこだわりをもって極められた人ってやっぱりすごいですね。
美味しそうです。。。。
こんばんは~。
すっかり遅くなりました。
実直だったら良いのですが・・ちょっと物欲が混じっています(笑
でも作り手の人と話すのはとてもいいです。
やはり大事な要素だと思いました。
shima_shima1225さんはそういう方だと思っていますよ。
小さなことも大事に出来る方。
あれ、夜に真面目に褒めてます(笑
まだ続くので、気長に見て下さいね~。
こんばんは~。
すっかり遅くなりました。
いいえ!忙しさが伝わってきますよ。本当に(笑
サラッと見てくれるだけでも嬉しいものですから。
橋は綺麗ですが、バイクでハンドルを誤ったら落ちてしまいます。
覗き込むと本当に綺麗でびっくりしましたよ~。
桃尻筋ということは馬は苦手ですね(笑
きっと柔らかい水だと思います。
冷凍鮎、ご存知だったんですか?自分は全く知らなかった・・。
こんな美味しい物が保存できるなんて、考えたこともなかったです。
福手さんは丸々としたのを選んで送ってくれたようです。
落鮎なので、夏のに比べると油が少ないかも・・。
こちらこそご訪問、あざぁーす!(笑
こんばんは~。
すっかり遅くなりました。
長良川は残された清流と誉れ高いので、中流はいつでも綺麗ですね。
後は海とつながっていればもっと最高だったのにって。
相模川は相模湖のもっと上、都留とか鹿留あたりで綺麗でしょうか。
支流ですが(笑
忍野の水は大きいでしょうね。
素晴らしい道具だと作り手を見ておかないと、ってなるんです(笑
相手はびっくりしますけどね・・・。
まだまだ会いたい方が多いですが、どうにも会えない方が多い・・。
今回の旅はかなり気をつけています。
ありがとうございます!
こんばんは~。
本当そうですよね。。つくづく惜しい・・。
今はどれくらいそじょうしているんでしょうか。
相当少ないんでしょうね。
郡上といえば仰る通り、伝説とも言える万サですね!
自分も本で知ったのですが、逸話が尋常ではないですね・・。
その時代に、その川でどんな釣りが繰り広げられていたか、見てみたかったです・・・。
こんばんは~。
ええ??!あったんですか?
冷凍でも長く持つんですね・・そんな思い出がある鮎、まだ残っているといいですね・・・。
やっぱり釣りをやる人は理解してくれる人がいるから
楽しく釣りをして、帰ってくるんでしょうね。
そんなシーンは少なくなったように感じますが、今でもそんな景色が
繰り返されているんですよね。いいなぁ。
そうなんです。極めているかた(職漁師)の言葉は
含蓄深いですね。
釣り竿の福手さんは釣り竿を初め、魚や郡上が本当に好きなんだな
って印象を受けました。
こんばんは~。
そうなんですよね!技術は季節を無くしたと言われていますが
こればかりは本当にありがたい・・(笑
勿論食べましたが・・臭みが無く、美味しかったです。
うーん、お裾分けしたいです・・。