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Sauntering  古錆日記・気に入った物、コトをつらつらと。

leave for one's trip(Nagano) 3




わさび園を出発します。




この出た辺り、この川下りで一番のハイライト。
透明な流れの中に、水草が広がりゆったりと流れて行きます。



その下、再び合流点。
また川の流れが早くなる。






しばらくすると川幅いっぱいに黄色いテープが張り巡らしてあります。



「???」



「Keep out」「立入禁止」の物々しい文字が。



すぐ下を見ると、川の様子がおかしい。




「!!!?」




おぉ・・・巨木が倒れている。


その水の流れをたっぷりと受け止め、周りには渦と波が立っています。
引き込まれたら絶対にヤバイ雰囲気。見るからに恐ろしい・・。
右岸から見ると、川いっぱいに倒れています。
一旦木の上に上り、状況を確認します。


「!」左が開いている。
川の左岸に僅かなスペースがある。ここは通れそう。



よし、行こう。


一旦上流に漕いで、左側、体勢を崩さないように、ゆっくりと侵入します。
真横に差し掛かった時、水面下に太い枝が見えます。



「!」

この枝は偵察では見えなかった。





「ゴンッ!!ゴリッ!ゴリリッ!!」


あぁ、まずい・・・。と思いながらも、パドルを必死に入れ、流れに乗ります。
水の勢いで意外とあっさり脱出・・・ホッとしたその刹那、目の前に葉のついた枝が。


「あぁっ!」

「バサッ!!!ボキボキッ!バササッ!!!」


痛いながらも、通過。
危なかった・・・。
スリルとかの種類じゃないです。



※ここは一旦陸に上がってポーテージをした方がいいです。
かなり危険、というのが体感できました。
水流は複雑で、木の周りに渦が巻いています。



後日、調べてみると危険情報が出ていました。
以下コピーしておきます。

"死亡事故につながる重要なお知らせです。
初心者からの川下りに人気の安曇野の万水川ですが、大王わさび園を過ぎてすぐの左カーブ直後に川幅いっぱいに大木が倒れてストレーナーになっているようです。通過不可能。すぐに撤去出来ないで連休に入る感じです。連休に万水川下り予定されている方、初心者の方はわさび園付近で上がるかストレーナーを陸から確認してその下から下るようにして下さい。水深が浅いので大木の下に潜り込んでしまうと脱出不能になり確実に死亡事故につながる可能性があります。万水川に行く方がいましたら教えてあげてください"



まさに自分は初心者。運が良かった。
4月から倒れていたみたいです。

写真が無いのは必死だった為です。













さて、難関突破で一休み。
喉を潤します。


ふと、下流を見ると、木立の中に滔々と流れる水。
あっと息を呑む風景です。





しばらくすると、落ち着いてきて、曲が頭を流れてきます。




こんな曲や。

こんな曲が。

いずれも水が関わる曲。
"Down to the river to pray"は川に下るというのは川下りではなくて、川に入るといった意味。
プロテスタント一派の、水に全身を沈めて洗礼するということらしいです。

洗礼はしなくとも、下っていって精神的に宜しい感じになるのは非常に良く分かります。
流れる水は頭をスッキリさせますね。
ブルーグラスのアリソン・クラウスが歌っていて、映画の"オー・ブラザー"でも使われていたので耳に残っている人は多いと思います。
リバー・ランズ・スルー・イットの曲はこういう時に思い出さなければ、いつ聴くか。



この2つの曲が交互に流れながら、下っていきます。




一気に視界が開いて、犀川と合流します。
突然広くなった。


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うーん、合流するとゴールが近い。




ゆったりと流れて行きます。

!!!!あれ!?ゆったりじゃない。

水面下の石の流れを見ると、飛ぶように流れている。
それはもう、ビュンビュンといった感じに。
目線を高くすると、そんなに速く感じないんですが・・・。
障害物も意外と早く迫って来ます。水の上を疾走している感覚。

これは次回から気をつけないと・・。



leave for one\'s trip(Nagano) 3_b0223512_032324.jpg



到着!(カヌーの中に散らばっているのは、枝の直撃の際に食らった枝葉)



leave for one\'s trip(Nagano) 3_b0223512_035984.jpg
カヌーを担いで振り返る。

なんかめちゃくちゃドキドキしました。
第一回目、川下り終了!





続きます。
Commented at 2014-05-31 01:29
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ukko2010 at 2014-05-31 01:37
もう~、ハラハラドキドキですよ!。よくぞ御無事で~!!。
leave for one`s trip(nagano) 2 では、何やらほんわかムードでしたのに
何と言う展開でしょ!。小説を読んでいるようです。
その内大手出版社からオファーが来るかも~!。

ところで、カヌー担いで出発地点までは徒歩で?。
Commented by kkai0318 at 2014-05-31 01:56
鍵コメさん

こんばんは!
いらっしゃい!
いやはや・・かなり焦りましたよ・・。あのハラハラ感は北鎌以来です。
水は逃れられないですからね。まあ初心者の強みというか、無謀というか。
次回からもっと慎重に、です。

リバー・ランズ・スルー・イットはサウンドトラックが本当にオススメです。
映画もいいんですが、これだけ長く聴けるサントラは珍しいです。
大丈夫ですか?
沁みちゃいましたか。

ブルーグラスはお好きだと思います。
まずはアリソン・クラウスから。ライブを見ると良いですよ~。
Commented by kkai0318 at 2014-05-31 02:01
うっこさん

こんばんは!
無事で戻れたのはもしかしたら僥倖だったのかもしれませんね。
震える程怖いのは久し振りです。

ほんと自分でもこの転落ぶりに驚いています。
「ザザザ・・」って音が聞こえた時に何が先にあるのかビクビクでしたから・・。
大手出版社からだったらいいのですが、全国紙の新聞に載らなくて安心しました(笑 無謀!とかの見出しで・・。

カヌー担いで10キロはキツイかも・・。
車は事前に終了ポイントまで運んでおきます。
交通機関を使ってカヌーの置いてあるスタート地点に戻ります。
2台あると楽なんですけどね~。一台だと大変というのが分かりました。
・・でも懲りずにこの方法を取りそうですね。
Commented by manekinntetti at 2014-05-31 05:51

おはようございます(*´▽`*)
昨日までは「綺麗だなぁ~♪」って読んでいたのに
今朝はドキドキしながら読みました(^^;

>"死亡事故につながる重要なお知らせです。
えーーー!後から知ったんですか~?
ゾッとしますねェ・・・ クリアできて良かったぁ~(*^^)v
Commented by suzaku8000 at 2014-05-31 08:12
おはようございます。
ご無事で何よりです。(^-^)
Commented by w3rs650 at 2014-05-31 09:20
お疲れ様でした。
話の中から緊張感が伝わってきますよ。
自然相手だと何処に落とし穴があるかわからない時がありますもんね。

だけど犀川と聞いて心穏やかで、おれないのは釣師の性かな 笑
Commented by towananakao at 2014-05-31 11:48
危なかったですね(°_°)
引き返すに引き返せない(*_*)
お気をつけ下さいm(_ _)m♡

彼の行く蛤の穴場も「危険区域」があって入った人が亡くなったそうです。
自然は恐ろしいです!!
Commented by puriza0322 at 2014-05-31 12:24
なんかドキドキしました
スリル満点でしたよ
後は、どうなるやら心配しましたが、
無事で良かったですね(⌒▽⌒)
Commented by kkai0318 at 2014-06-01 00:04
manekinntettiさん

こんばんは!
この変化に自分が一番びっくりしています(笑
思い返してもちょっと危なかった・・。

釣りや素潜りで川には馴染みがありますが、舟の視点だとまたちょっと違いますね。
吸い込まれたり、渦があるので要注意です。

何かあったらブログが書けない(笑
Commented by kkai0318 at 2014-06-01 00:06
suzaku8000さん

こんばんは!
みなさんにもご心配お掛けしました・・。
ありがとうございます。

水難の事故は多いので、今後の対策と咄嗟の判断に委ねられますね。。
気をつけます~。
Commented by kkai0318 at 2014-06-01 00:08
w3rs650さん

こんばんは!
緊張感を持つのは良いことですが、不確定要素には気をつけないといけませんね。
w3rs650さんも水辺に立つ方なので分かると思いますが・・。

犀川、やっぱりそう思います?(笑
「あ、ここは居るな」とか色んなポイントを見ていました。
Commented by kkai0318 at 2014-06-01 00:10
towananakaoさん

こんばんは!
そうそう、流れがあるので、引き返せない・・・。
その時の的確な判断が要求されますね。こればかりは経験を積まないとって思いました。

蛤が取れる場所で危険地帯!?
磯でしょうか。
towananakaoさんも、彼もお気をつけてくださいね~。
Commented by kkai0318 at 2014-06-01 00:12
puriza0322さん

こんばんは!
ちょっとハラハラさせちゃいましたね・・。
ご心配ありがとうございます。

無事に下って、こうしてブログを書いているのが何よりの証拠・・。
更新が止まったらアウト。そればかりは避けなくてはいけませんね。
Commented by kurasi77 at 2014-06-01 01:11
こんばんは
命からがらとは
こんな事をゆーのでしょうか
無事に帰れて良かったです
Commented by kkai0318 at 2014-06-01 22:07
kurasi77さん

こんばんは!ご訪問とコメントをありがとうございます。
この流木が無ければ、そんなに危険な川では無いんですが・・。
この流木が無ければ、ピリッとした川下りじゃなかったかもしれません。

結果ですが、無事に帰ってこられました(笑
ありがとうございます!
Commented by ひろ at 2014-06-02 01:25 x
はじめまして。

長年通っていた万水川ですが、
私も本日、ブログの黄色いテープに遭遇しました、、、

あの塞ぎようにはかなり焦りますよね。
左側二メートルほどが空いていたので、
そこを目指して全力で漕ぎました^^;

ほんと、のんびりコースのなかに、あの巨木はビビりますよね、、、

護岸工事で難しいコースに変化してるとこもありますし、、、

万水川好きなんだけどな〜

同じ境遇の人がいないか探して見つけたんで、一言m(_ _)m

お互い無事でなによりでした。
Commented by kkai0318 at 2014-06-02 19:18
ひろさん

こんばんは〜!
あぁっ!行かれたんですね。
自分もあれが何だったのか、帰ってから調べたんですか、サッパリ情報が出て来なくて…。果たしてたいしたことのないストラクチャーだったのかと心配になっていたんです。

あれはヤバいですよね(笑

本当、お互いに無事で何よりです。

あ…枝の所に茶色のタオルが掛かってましたか?もしあったならそれは自分のタオルです(笑

下の合流点から護岸工事の場所ですか?
波が高くて焦りました。

終了点は龍門淵です。
Commented by yuriko_chan at 2014-06-03 20:39
あ!アリソンクラウスだ。
いいよね!!
Commented by kkai0318 at 2014-06-03 23:58
yuriko_chanさん

こんばんは!
いいですよね~。聴き飽きることが無いという。。
ブルーグラスの入り口にして、深さと教えてくれたアーティストです。
yurikoさんも好きなんですね~。
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by kkai0318 | 2014-05-31 00:48 | カヌー | Trackback | Comments(20)