2013年 10月 20日
Hokkaido 7 前編
夜が明ける。
今日も目覚めは早い。
幾日も生活していたキャンプに別れを告げます。
勝手が分かっていた、マイ・スイートホームよ。さらば。
今日は長い一日になりそうです。
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これまで散々釣りをしていた音更川を遡ります。
ダムを2つ越え、目的地へ向かいながら、痕跡を拾っていきます。
痕跡?
ここ音更川は川沿いに「士幌線」という汽車が運行していました。
「していました」という事は現在は廃線になっています。
1988年に全線廃止になりました。
つい最近です。
ですが、北海道の廃線は自然還元が早い。
気候の厳しさがそうさせるのでしょうか。
その路線に沿いながら、往時の面影を探します。
そう、前編は鉄男となります。
この路線、半分平地で半分山の中。
平地部分はもう跡形もないのですが、山間部は所々痕跡が残っています。
そして残っている場所は上の写真のようなアーチ状の橋です。
現在、このアーチ橋の美しさが見直され、有志によって保存されています。
廃線という響きを留めながら見るアーチ橋は心を打つものがあります。
過去にこの場所に何らかの生活があって、汽車からこれらの景色を見ていたんですね。
当時利用していた人はどこへ行ったのでしょうか。
このアーチ橋群は、廃線を巡る方には堪らない場所。
特にキハ(オレンジ色の汽車の名前)がアーチ橋の上を走っている古い写真は有名です。
糠平湖を越え、旧糠平駅へ。
これを潜ったり下回りを見ている時に、父親と娘さんが一緒になって詳しく見ていました。
話を何となく聞いていると、旧国鉄マンだった様子。
連結部を着脱していた思い出と、この車両の本来の色をしきりに気にしていました。
本来は黒のようです。
きっと凄く懐かしかったんでしょうね。車両を見ている眼差しは愛情がありました。
話を聞いていて、嬉しくなりました。
知識が殆ど無いので、隣接する鉄道資料館へ入ります。
沿革、当時の走行風景や起きた事故等細かに展示してあります。
士幌線の濃度が一番高い場所。
目で見て最も分かりやすい資料館です。
アーチ橋分布マップもここで手に入ります。
管理している女性がまた丁寧で・・情熱を持ってこの場所を守っています。
素晴らしいと素直に思いました。
興味ある方はここを訪れてみるといいですね。
上士幌鉄道資料館
さあ、線路跡を歩いて、アーチ橋を見に行きます。
続きます。
廃線ってやはり寂しいですね・・・
鉄男になりましたか^^ いいなあ
コンクリート、アーチ型は時代を感じます。
同じような今は渡れない橋が秋田と宮城の県境付近にあって、
40年も前でしょうか、この橋を渡って仙台市に遊びに出かけたことを思い出しました。
懐かしい!
きっと同じころに流行った材料とデザインかもしれません。
何が起きても植物の蘇生は逞しきのひとことです。
こんばんは!
あ、まじですか??凄い羨ましい体験をしていますね。
上士幌ってまさに居た場所ですね。今も帰ったりするのでしょうか?
いい思い出ですね。当時の写真とかあるんでしょうか。
音更川で遊んだとか、自分が行った場所は思い出の地ですね。
こんばんは!
物凄い鉄男です(笑 学生の頃から好きなんです。潜在的に。
コンクリートアーチは自然に溶け込んでいますよね。鉄橋に次ぐ良い風景だと思っています。40年も前に遊びに行っていたって、今でも残っているんでしょうか。あ、今では渡れないって残っているんですね。
そうそう、多分その辺りの時代だから工法的に採用されたのかもしれませんね。このアーチ橋は現地で材料を調達するってコンセプトでした。
真っ先に植物が蔓延って、自然に戻りますね。
コンクリートも通すから凄い強さです。
こんばんは!
いきなり現れるのですから、自然に溶けこんでいい雰囲気です。
是非電車が走っているのを見たかったものです。
保存は町も巻き込んでいるのと、実際に保存の会とかがあるので守られているようです。でも補修はしているか分かりませんが、老朽化はしているみたいですよ。トンネルも所々崩れたり・・。
今回は鉄男です(笑
あ、最初は鉄夫ってしようか迷ったんです(笑
鉄が入っている名前はいいなぁ、ってお父様にお伝え下さい。