2011年 10月 03日
CLOCK
我が家のメイン・クロックです。
129年経た今も元気にボン…ボン…と鳴っています。
表面にチェリーが張ってあり、地味ながらも良く見ると華美。
コネティカットの時計技師、セオドアテリーとフランクリンC.アンドリューズによって創立されました。
時計で有名なイングラハム社やセストーマス社といった名門と肩を並べ
当時は世界中に精巧で頑丈な時計を数多く輸出していたそうです。
八角振り子時計を探している時に、絶妙なタイミングで見つけました。
物との出会いは不思議な事が多いです。
勿論、入手時も120年は経っていたので本体はバラバラ、歯車は幾つも取れ、ゼンマイはびょんっと。
パーツ取りとして処分される直前に救い出しました。
時間を掛ければどんな物も治りますね。特にこの手の物はパーツが命。
運が良い事に全て揃っていました。懸案の真鍮車歯欠けは削って一枚だけ作りました。
ゼンマイのセットが一番苦労しました。力が凄くて、下手すると怪我をします。
当時はアメリカのレストアサイトを参考に少しずつ直しました。
今日は歯車を刻む音が変わってきたので、潤滑油を取り替えます。
あ、作業を進めないと。
綿棒で硬くなった油を取り、新しい油を塗ります。付け過ぎると動作がおかしくなるので注意。
時間の鳴る音もずれてきたので、ここも調整。
黙々と汚れを落としていきます。
最初に仕組みを知ると非常に楽。
見た目に変化なしですが、僅かに音がシャープになりました。
ゼンマイをしっかり巻くと5日持ちます。
…うーん、フレッシュ!