2011年 05月 12日
高さが分かる
高度計つながりで。
丹沢をのみを徘徊していたビギニング・オブ・登山時代
履いている靴が限界に達したのと、買ってもよい、というお達しが出たので今は無き神奈川の某登山店へ。
「憧れの革靴を買える」いうことで非常に興奮していて
その日の事は妙にはっきりと覚えています。
店内に入るとなんだか薄暗く、すえた匂いや、ミンクオイルの臭いがプンプンする異空間。
何人かの常連がたむろしていて、みんな真っ黒に日に焼け、全員髭面。
壁には一面並んだウッドシャフトのピッケル、使用用途が全く分からない岩登り用品、水筒容器等…。
店員がどれだかも分からずにオロオロし店内をうろうろしていました。
ですが初めての物ばかり。目をキラキラさせながら見て回っているとガラスケースに
貴重品・用のない奴触るな
と言わんばかりに置かれている計器。
9000mとか表示があり、エベレストより高いけど何ぞ?しかも幼い自分には無茶苦茶な値段。
高度計です。
正確に高度を示し、急な気圧変化も自動補正もしてくれるという優れ物。10m単位の誤差も分かります。
計器特有の無駄が一切なく、美しさすら感じます。
本に編まれてるようなビッグエクスペディション、極地探検そして数々の登山黄金時代と共にあった名機であります。メインは航空機の計器を作っていて、現在もエアバス、ボーイングなんかと共同開発しているらしいです。
・・・。
むむ!男子のツボを突く言葉です。
ものすごい見やすくて、ずっと使っていました。最初は扱いが丁寧だが慣れてくると荒くなる、とお決まりのコース。
右の周りの樹脂が取れてしまっているのは長老、革に入った物が頂いたもの、そして真ん中一番新しいのが買い直した物です。新しい物と言ってもミリバール表記。あれ?新しくないな。
一番左にある緑トリミングのが日本製のものです。
温度計、コンパスが付いていて、これはこれで役に立ったのですが、やや精度に欠けます。
ですが愛情は均一に、再び何かの機会に連れ出せればと考慮中。
右の連中を手に入れるだいぶ前に求めました。高度計熱を、一旦はこれで落ち着かせたかったのでしょう。
でも
買ったときに嬉しくて一緒に寝たな…。
んなもんです。